ソリオかタンク/ルーミーどっちを選ぶべき?
ミニバンをひと回り小さくしたプチバン。
そんなプチバン(コンパクトトールワゴン)の中で人気を二分しているのが「スズキ・ソリオ」と「トヨタ・タンク/ルーミー」。
タンクとルーミーはフロントグリルとテールランプのデザインが多少異なるものの、ベースモデルは同じなので自動車としての性能に関してはほぼ同一と言って問題ありません。
では、子育て世代にとってより使いやすいと感じるのはどちらのモデルなのでしょうか?そこで徹底的に比較してみました!
タンク/ルーミーとそっくりな車「ダイハツ・トール」は、タンク/ルーミーのOEM元の車(簡単に言うとメーカーが違うけどほぼ同じ車ということ)です。
顔のデザインが少し違うこととメーカーの違いはありますが、ベースは同じ車になります。
ですのでこちらの記事では、トールはタンク/ルーミーに含めます。
最新版2020年7月新車販売台数
2020年7月の最新データと累計販売台数がこちら!
メーカー | 車種 | 【3月】新車販売台数 | 【2019年累計】新車販売台数 |
---|---|---|---|
トヨタ | ルーミー | 9,700台 | 91,650台 |
トヨタ | タンク | 8,261台 | 74,518台 |
スズキ | ソリオ | 5,702台 | 44,488台 |
ダイハツ | トール | 4,001台 | 26,736台 |
この4台の中ではルーミーが人気でソリオにも倍以上の販売台数を誇っています。
また最近ではこのボディタイプの売れ行きが良く、普通車全般の新車販売台数の中でもルーミーは最新7月ランキングで6位に入りました。
乗り降りのしやすさやスライドドア機能
大差はないですが手すりやステップランプなど、タンク/ルーミーのほうが乗り降りに優しい印象を持ちます。
スライドドア自動開閉ボタン
スライドドアの開けやすさはどちらもボタンが付いており大差はありません。
【ソリオ】
【タンク/ルーミー】
後部座席のステップ高
乗り込みの高さはソリオのほうがタンク/ルーミーより6mm低いです。わずかな差なので感覚的には同じぐらいと言ってもいいですね。
【ソリオ】
【タンク/ルーミー】
手すり
手すりはかなり違いますね。タンク/ルーミーのほうが大型で縦に長くなっておいるので、子供も大人も使いやすいです。
【ソリオ】
【タンク/ルーミー】
後席ステップランプ
タンク/ルーミーには後席ステップランプが付いています。足元を照らしてくれるのでお年寄りや子供の踏み外しや転倒防止にも役立ちますね。
内装・シートアレンジ・荷室
続いて車内空間の比較です。
[ac-box01 title=”シートアレンジについて詳しくはこちら”]
シートアレンジ
シートアレンジに関してはいずれのモデルも高い機能性を持っています。どちらも後部座席を前側に倒してフラットな状態にできるので、ラゲッジスペースを簡単に拡大することが可能です。
ただし、後方に倒すという点で比較すると、ルーミーとタンクはシートを最大70度まで倒すことができるのに対し、ソリオは56度となっています。ですから、「車の中で横になりたい」というケースでは、ルーミーとタンクの方が使い勝手が良いでしょう。
【ソリオ】
【タンク/ルーミー】
【ソリオ】
【タンク/ルーミー】
ウォークスルー
どちらも1列目と2列目の間をウォークスルーできるので、運転席から後席に移動して子供のお世話をしやすくなっています。
室内長はソリオがおよそ40cm程度大きいため、ゆったりとした乗り心地や居住性に関してはソリオに軍配が上がります。
【ソリオ】
【タンク/ルーミー】
荷室
ソリオの開口高960mm、開口幅1,065mm、地上高665mmに比べて、タンク/ルーミーは開口高1,080mm、開口幅1,077mm、地上高527mmとなっています。
特に地上高は15cmの差があるので、自転車など重たい物を出し入れすることが多い方はタンク/ルーミーのほうが使い勝手が良いでしょう。
【ソリオ】
【タンク/ルーミー】
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安全性
安全装備に関しては、ソリオに軍配が上がっています。
というのも、ソリオにはセンサーカメラを使用した「デュアルカメラブレーキサポートシステム」が搭載されており、近くを走行する車両だけでなく歩行者の存在も感知して、危険があればすぐにブレーキを作動させることができるようになっています。
2018年11月1日にタンク/ルーミーが発売以来初めてのマイナーチェンジを行いました。
これまで搭載されていた「スマートアシストⅡ」から「スマートアシストⅢ」にグレードアップし、自動ブレーキが歩行者認識に対応しました。
差が無くなってきたように感じますが、ソリオは「後退時ブレーキサポート」が搭載されており、バック時にも自動ブレーキが作動する点が安全性において優勢です。
燃費
燃費は、1,2Lの「マイルド・ハイブリッドシステム」を搭載したソリオが32km/Lという低燃費を実現しています。
一方、タンクおよびルーミーに搭載されているのは、ガソリン車向けのVVT-i1.0Lターボエンジンで、燃費は21.8km/L前後です。
どちらも大変優秀な燃費となっているものの、排気量がより大きく走りが安定している事や、最大91馬力という力強さを考えると、「4人乗りで快適にドライブを楽しみたい」という子育て世代には、ソリオをおすすめします。
価格・値引き
ソリオの本体価格
HYBRID SZ(ハイブリッド):2,179,440円~
HYBRID SX(ハイブリッド):2,019,600円~
HYBRID MZ(マイルドハイブリッド):1,954,800円~
HYBRID MX(マイルドハイブリッド):1,703,160円~
G(ガソリン):1,459,080円~
タンク/ルーミーの本体価格
G“Cozy Edition”: 1,730,160円〜
カスタムG-T:1,965,600円
カスタムG:1,836,000円〜
G-T:1,803,600円
G:1,684,800円〜
X“S”/X:1,463,400円〜
値引きはどのくらい?
ソリオは7月のマイナーチェンジから数ヶ月経ったため、値引きもされやすくなりました。オプション込み値引きで20万が合格ラインでしょう。
しかし、ソリオやタンク/ルーミーといった「コンパクトトールワゴン」は、他にもダイハツのトールや、スバルのジャスティ、三菱のデリカD:2などライバル車が豊富なので、しっかりと競合させて値引きを引き出しましょう。
また値引きも大切ですが、今乗っている車を高く売ることも新しい車の購入資金になるのでしっかりと買取店にアプローチしていきたいところです。
ちなみにディーラーで下取り予定の方はいますか?そのまま下取りに出していたらわが家は危うく25万円も損するところでした…。
損しない正しい売り方を理解してトータルで車を安く買うコツをまとめましたので良ければ参考にしてみてください。
また、オススメの査定サイトはこちらからご確認いただけます。
ソリオvsタンク/ルーミー徹底比較表
デザイン | ソリオ | タンク/ルーミー |
---|---|---|
室内長 | 251.5cm | 218cm |
室内幅 | 142cm | 148cm |
室内高 | 136cm | 135.5cm |
車両重量 | 950kg~ | 1070kg~ |
【スライドドア】 | ||
パワースライド(電動) | 両側 片側設定もあり | 片側設定もあり | 両側
開口幅 | 64cm | 60cm |
ワンタッチ開閉 /ロック(*1) | ||
イージークローザー(*2) | ||
【シート】 | ||
2列目座席スライド幅 | 16.5cm | 24cm |
ステップの高さ(地上高) | 後部座席36cm 荷室66.5cm | 後部座席36.6cm 荷室52.7cm |
【日焼け対策】 | ||
ロールサンシェイド (後部座席左右) | タイプ別設定 | 標準装備 |
99%UVカット・IR (赤外線カット)ガラス | タイプ別設定 | タイプ別設定 |
【メーター位置】 | センターメーター | 運転席側 |
【安全装備】 | ||
ブレーキサポート | タイプ別設定 | タイプ別設定 |
車線逸脱防止 | タイプ別設定 | タイプ別設定 |
誤発進抑制 | タイプ別設定 | タイプ別設定 |
先行車発信お知らせ | タイプ別設定 | タイプ別設定 |
サイドエアバッグ | タイプ別設定 | タイプ別設定 |
クルーズコントロール(*3) | タイプ別設定 | タイプ別設定 |
JC08モード(カタログ値) | 【燃費】ガソリン24.8km/L | ハイブリッド32.0km/Lガソリン24.6km/L |
車両本体価格 | 145~217万円 | 146~196万円 |
*1 ワンタッチ開閉ロック…ドアノブの横に付いているボタンで、パワースライドドア(電動)の開閉とロックができる機能
*2 イージークローザー…半ドア状態から自動的に全閉する機能
*3 クルーズコントロール…アクセルペダルを踏まずに一定の速度で走行できる機能
ルーミーユーザー写真ギャラリー
ルーミーの写真は以下のページで、もっと詳しくご紹介しています。
まとめ
ここまで見てきましたが、お互いにマイナーチェンジが発表され大きな差も無くなってきたように感じます。
強いて言うならばソリオにはハイブリッドも選べるため、燃費を重視するならソリオがおすすめです。
大型の手すりや車内で横になるなど室内の使い勝手をより重視したいという方はタンク/ルーミー(トール)がおすすめです。