ライバルたちがこぞってフルモデルチェンジをした2022年。年末、遂に2018. 19年にミニバンの新車販売台数トップに君臨していたあの車のフルモデルチェンジが発表されました。
そう、今回の主役、日産セレナです。先代のセレナは2016年に登場しているので、実に6年ぶりにフルモデルチェンジをしたということになります。
驚くのが、モデル末期の先代セレナはつい先月まで売れ続けていたということです。
ライバル達がフルモデルチェンジをしていた最中、納車の長期化が影響しているとはいえ6年経った車がランキングに入るというとは、このセレナという車のポテンシャルが相当高いことが伺えます。
セレナ往年のファンの方はもちろん、今回のモデルチェンジでデザインも洗練され未来感たっぷりの新型セレナは多くの人に選ばれるミニバンであることは間違い無いでしょう。
先代からの進化ポイントを含むセレナの特徴を、今回は余すことなくご紹介します。
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忙しい人はここだけ読めばOK!セレナの特徴!
新型セレナのグッドポイント!
- 高速道路全車速ハンズオフ走行可能!(最上級グレードルキシオンにのみ設定)
- 12.3インチの大画面液晶メーターと12.3インチのナビ画面は視認性抜群!
- 新開発エンジンでなめらかな乗り味に!
- 電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能完備!
- 先代から好評だったデュアルバックドアは健在!
- 未来感のあるエクステリアデザインは先進性◎
- 3列目から後席スライドドアを開閉可能!
中でもやはりハンズオフ走行は魅力的です。長距離ドライブのいい相方になってくれること間違いなしですね!筆者が一番気に入ったのはナビ画面とメーターの大画面です。画面が大きく見やすいのはもちろんのこと、メーター部分にナビ画面を映すことができます。
いいところがあればイマイチなところも、、、
新型セレナのイマイチポイント
- ライバルには採用されている2列目オットマンの設定はなし。
- 床が高くやや乗り込みづらい。(床が高いおかげで路面の音を拾いにくいので長短あり)
- タイヤサイズは全グレード16インチ
- テールゲートに電動機能はついていない。
- 4輪駆動はガソリンモデルにのみ設定されている。
- 背がライバルと比べ高く、高重心なのでカーブの安定性は△
降雪地域にお住まいの方はガソリンエンジンしか選択肢がないのは×ポイントです。
ノア・ヴォクシーはハイブリッドも4WD が選択できるので残念です。
背が高く、カーブ時の安定性はライバルに劣ります。
カーブ中に横に振られる場面があるので後席に座っていると快適性が損なわれ、子供たちが車酔いをしないか心配する必要がありますね。
新型セレナの魅力をご紹介!

初代セレナは1991年に登場し、2018.2019年は2年連続でミニバンクラス新車販売台数1位を獲得するなど、長年人気を博しているロングセラーモデルです。
ミニバン市場獲得競争に一番最後で参戦したこのセレナは、2023年2月現在、ハイブリッドモデルはまだ市場に登場していません。
このセレナの凄いところは、2022年に他ライバルたちがこぞってモデルチェンジをしている中、モデル末期のセレナが販売台数トップ10入りするなどの人気を見せていたところです!
新型となったセレナはより上質でモダンなエクステリアに加え、日産初のスイッチタイプの電子制御シフトを採用したインテリアでより上質な室内空間を実現しています。

CMでお馴染みのハンズオフ機能は最上位グレード「e-POWER LUXION」にしか設定できないものの、安全性能、走行性能ともにハイレベルで抜かりはありません。
セレナ新型・旧型の比較【新旧比較】

旧型セレナから変わったポイント
- 価格が10万円アップ
- 排気量1198㏄から1433㏄へパワーアップ!
- 燃費性能18km/Lから19.3km/Lへアップ
- 最小回転半径は5.5mから5.7mへ
- DVDは再生不可へ
- 後席のシートリクライニング追加
- 後席のシートヒーターがオプションに追加
総排気量がアップしているのでよりスムーズに加速できます。
ややサイズが大きくなりましたが、それを感じさせない安全性能と、燃費性能でミニバンユーザーのニーズにしっかりと応える出来栄えに仕上げてきました。DVD再生機能がなくなったのはファミリー層としては少し残念なポイントです。
それでは新型セレナを
- パワートレイン
- エクステリア
- インテリア
- 走行性能
- 安全性能
- グレードとオプション
- 購入時に注意したいポイント
の順に見ていきましょう!
新型セレナのパワートレインは2種類

モデルチェンジ前はガソリンモデルの廃止がささやかれていましたが、ちゃんと用意してくれました。
新型セレナのパワートレインは2.0Lガソリンエンジンと、1.4Lのe-POWER2種類です。
この1.4Lのe-POWERエンジンはセレナ専用に新開発されたもので、とにかく静粛性にすぐれたもので車内ではほとんどエンジン音は聞こえません。
組み合わされる駆動方式ですが、e-POWERは前輪が駆動する2WDのみとなっているので、降雪地域にお住いの方は要注意です。4WD はガソリンエンジンのみとなります。
ガソリンエンジンは先代からほとんど変わっていないので燃費も据え置き、e-POWERは1.3km/L向上しています。
ガソリンエンジンはややパワー不足を感じますが、エンジン音のノイズ軽減は素晴らしいものを感じます。
正統進化!これが令和のセレナフェイス!【新型セレナのエクステリア】

最近の日産はデザインがいいと思いませんか、個人的には非常に好みです!
誰が見ても日産車とわかるデザインは先進性とスマートな印象を受けます。
ノート、アリア、SAKURAと続いた新世代の日産車のデザインがついにセレナにも採用され、パッと見ただけで新型であるとわかるようになりました。
ヘッドライト系は全てLED化し、エアロモデルのハイウェイスターはグリルをフロントバンパー下部まで広げダイナミックさと先進性を強く感じる印象へと進化しました。
ライバルのヴォクシーは大胆なオラオラ系デザイン、ステップワゴンはザ・シンプル。セレナはその中間的なデザインといえます。
履いているタイヤサイズはどのグレードも205/65の16インチのタイヤホイールです!ライバル車種は17インチの設定がありますが、スタッドレスタイヤのことを考えると16インチは経済的です。
日産車初の採用!シフトが無い!?車内空間は魅力たっぷり【新型セレナのインテリア】

すっきりとしたその視界は運転のしやすさに影響します。着座位置の高さと、フロントウィンドウの大きさ、サイドミラー横の三角窓、水平基調のインパネ、どれもドライバーから見て車幅を捉えやすく、安心して運転できる要素の一つです。
さて、この新型セレナ、運転席に座ってみて違和感を感じるはずです。そう、シフトレバーがないのです。
エアコンの操作パネルにシフトボタンが配置され、そのボタンを押すことでシフトの切り替えができます。
このシフトボタンにした結果、押し間違えをするのではないかと心配の声が多数上がったようですが、さすが日産、すべて見込んでいたようで、ネット上では非常に話題になりました。その不安要素は逆にセレナの名前を世間に広める効果がありました。
もちろん、安全性に不安のあるものを発売するはずはなく、ボタン操作をするときは必ずブレーキを踏んでいることが条件となっています。
このボタン式シフトのおかげで、セレナの室内空間は、ライバル車に比べ使い勝手のいいものに仕上がっているのです。
雨の日や、狭い駐車場で運転席から助手席、後部座席に車内で移動したいときが結構あるのですが、セレナではこれが容易にできます。
運転席助手席の間はシフトがないのでスペースが十分ありますし、後席へのアプローチも簡単にできます。
ミニバンなので当たり前のようですがこれ実はセレナが唯一と言っていいほどの出来栄えで、ヴォクシーやステップワゴンではこうはいかないのです。
ファミリー層に向けた商品ですから、この仕様はうれしいポイントです。
そして一番のポイントはナビ画面とつながったデザインのメーター!デザイン面だけつながっているわけではなく、しっかり中身もつながっています。ナビの地図をメーター内に表示できるという優れもの。この機能便利なのはわかっているんですけど、ライバルにはない機能なのでこれだけを理由にセレナを買うのもありだと思います!
もちろん設定あり、日産のお家芸e-POWER【新型セレナの走行性能】

新型セレナに搭載されるエンジンは前述の通り2.0Lガソリンエンジンと1.4Lエンジンとハイブリッドモーターを組み合わせたe-POWERモデルを準備しています。
新型になり、それぞれ排気量をアップした結果、高い静粛性を実現しており、室内でも会話がしやすい空間がファミリー層にはうれしいポイントです。
さらに、このセレナは新型になったことで非常になめらかな動きをしてくれます。
新開発のシートは揺れを軽減してくれ、ミニバンでここまでなめらかな乗り心地はちょっといい意味でミニバンっぽくない気がします。
ただ、ドライバーは滑らかでカーブもスイスイ曲がってくれると感じていても、2列目、3列目に座る人は車酔いしてしまうかもしれません。そこで今回のセレナはシートに酔いを軽減するシートを採用しました。
エンジンは発電専用で溜まった電気で走行します。e-POWERって電気で走行するんでしょ?
うちには充電器がないから諦めるわ。そんな声を聞いたことがありますが、奥様、ご安心ください。
確かに電気で走行しますが、その電気は車のエンジンで発電しているので今まで通りガソリンスタンドでガソリンを入れるだけでモーターの滑らかな走行を楽しんでいただけます。
ただ、今まで日産の車に乗ったことのない人がセレナに乗るとちょっと戸惑うポイントがあります。
それはガソリンスタンドで起こる出来事です。
いつものようにガソリンスタンドへ行き、車を停めました。操作パネルを操作して、ガソリンキャップを、、、!!??
このe-POWERはマナーモードやe-ペダルといったモードが選択できます。
早朝や深夜の住宅街、ご近所にエンジン音が響くと迷惑になるかもしれない、そんなシーンにはマナーモード。エンジンは一定の速度にならない限りかからず、完全電気で走行できるため、ご近所にも配慮できますね。
続いてeペダルはe-POWERの走行を右足一つで行うというもの。ちょっとイメージが湧かない人もいるかと思いますが、簡単に説明すると、ブレーキペダルはほぼ踏みません。アクセルペダルのオンオフで速度が加減速するというものです。
慣れないうちは少し酔うような感覚に陥りますが、慣れるととても快適に運転できます。街中や渋滞時など、一つのペダルで車を操作できると疲労の軽減にもつながるので大変便利な機能です。
やっちゃえ日産!遂にここまできた!手放し走行プロパイロット2.0【安全性能・プロパイロット編】

高速走行時、条件がそろえばほぼハンズオフで目的地まで走行可能なプロパイロット2.0が最上級グレードルキシオンに採用されました。
もともとトヨタやスバルにも似たような機能が付いていましたが、それらは時速40キロ未満などと速度の制限があったのですが、今回セレナに採用されるプロパイロット2.0は全車速対応となっており、ミニバンとしては世界初の採用例となりました。
ルキシオン自体の価格は高額ですが、その価格に見合った装備がついているといえます。
プロパイロットは手放し走行を可能にするプロパイロット2.0と通常のプロパイロットがあり、ルキシオン以外のグレードも通常のプロパイロットは標準で装備されています。
プロパイロット2.0
ミニバンとして世界初採用された高速道路の走行をナビと連動してサポートする機能。
プロパイロット2.0は、ナビの情報をもとに走行ルートを認識し、追い越しや分岐などを高速道路出口までサポートしてくれます。
プロパイロット2.0に含まれる機能は以下の通り
- 同一車線ハンズオフ機能
- 追い越し時の車線変更の支援機能
- ルート走行中の車線変更と分岐の支援機能

安全性能はいかほど!?新型セレナの安全への取り組み

新型セレナはより快適なドライブ体験を家族みんなができるように、全車標準で360°セーフティーアシストを装備しています。
その名の通り、全方位からの危険を予防し、回避、サポートしてくれる機能です。
前方はブレーキの踏み間違えや踏み遅れによる事故回避、側方はサイドからの接触を回避する為のハンドル操作をアシスト、後方はスムーズな駐車をアシストしてくれます。

【2023年最新版】セレナの燃費はいい?悪い?ライバルとの比較もあり!

お待たせいたしました。みんな大好き燃費の話です。今やミニバンでも燃費がいいことが条件になっており、メーカーも必死で燃費の良い車を作り続けています。
新型セレナの燃費
ガソリンモデルで13.0kM/L〜13.4km/L
e-POWERは18.4km/L〜20.6km/L
もっと燃費の良い車もありますが、車体の大きなミニバンでこれだけの燃費性能があれば十分と言えます。

新型セレナのグレード構成は?
2.0Lガソリンモデル
X(FF) 2,768,700円
XV(FF) 3,088,800円
ハイウェイスターV(FF) 3,269,200円
AUTECH(FF) 3,733,400円
1.4Le-POWER
X(FF) 3,198,800円
XV(FF) 3,499,100円
ハイウェイスターV(FF) 3,686,100円
LUXION(FF) 4,798,200円
AUTECH(FF) 4,150,300円
最も安いグレードは2,768,700円から、最も高額なモデルはルキシオンe-POWER 4,798,200円とその価格幅は約200万円と、なかなかの幅があります。

ガソリンモデル | 1.4L e-POWER | |
---|---|---|
X | 2,768,700円 | 3,198,800円 |
XV | 3,088,800円 | 3,499,100円 |
ハイウェイスターV | 3,269,200円 | 3,686,100円 |
LUXION | 4,798,200円 | |
AUTECHAUTECH | 3,733,400円 | 4,150,300円 |
最も売れ筋となるのはハイウェイスターVとe-POWERハイウェイスターVの2グレードで、次いで事業者用にガソリンのXが街ではよく見かけることになりそうです。
ルキシオンはその価格帯から、そこまで多く出回ることはないはずです。
(車両価格だけで480万円はちょっと腰が引けそう。。。)プロパイロット2.0などの先進機能を多数揃えるので、資金に余裕があるときは検討してもいいでしょう。
ライバルとの熾烈なシェア争いは今後激化!?

トヨタ「ノア・ヴォクシー」、ホンダ「ステップワゴン」などミドルサイズのミニバンはライバル競争が激しく、ユーザーの皆さんは購入するときどの車がいいかとても迷うはずです。
新型セレナが登場し、その競争は一層激しさを増しました。
今回のセレナは価格帯が広く、下は300万円を切り、上は500万円が見えています。その為、コンパクトミニバンのトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」、ハイクラスのトヨタ「アルファード・ヴェルファイア」なども比較対象に上がってくる可能性がでてきます。
ですがやはりセレナのライバルといえば次の2車種でしょう。
王道のミニバンノア、(姉妹車のヴォクシー)、ミニバンの定番ステップワゴン、それぞれ各メーカーの顔ともいえる存在感で、後出しじゃんけんのセレナでも安心はできないのがこのライバルたちの凄いところです。
それぞれ特徴がありますが、実際、自分にとって一番いい車種はどの車なのか迷いますよね。安心してください、それぞれに比較記事も用意していますし、ライバルについても分かりやすく紹介している記事もあります。ぜひ皆様の車選びの参考にご覧ください。


まとめ

今回は新型となった日産セレナをご紹介しました。ミドルサイズミニバンは魅力的な車種が各メーカーからでています。セレナの優位点、イマイチなポイントを頭に入れ商談に望んでみましょう。
それでは最後にもう一度グッドポイントと注意したいポイントをまとめて終わりにしたいと思います。
新型セレナのグッドポイント!
- 高速道路全車速ハンズオフ走行可能!(最上級グレードルキシオンにのみ設定)
- 12.3インチの大画面液晶メーターと12.3インチのナビ画面は視認性抜群!
- 新開発エンジンでなめらかな乗り味に!
- 電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能完備!
- 先代から好評だったデュアルバックドアは健在!
- 未来感のあるエクステリアデザインは先進性◎
- 3列目から後席スライドドアを開閉可能!
新型セレナを購入する前に注意したいポイント!
- ライバルには採用されている2列目オットマンの設定はなし。
- 床が高くやや乗り込みづらい。(床が高いおかげで路面の音を拾いにくいので長短あり)
- タイヤサイズは全グレード16インチ
- テールゲートに電動機能はついていない。
- 4輪駆動はガソリンモデルにのみ設定されている。
- 背がライバルと比べ高く、高重心なのでカーブの安定性は△
いかがでしょうか。購入に先立って皆様のお役に立てれば幸いです。
また別の記事でお会いしましょう。
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