「車に乗りたいけれど、事故を起こすのが心配」「安全性能って最近よく聞くけど、実際どんな効果があるの?」と気になっている人は多いのではないでしょうか?
自動車の安全装置は日々進化していて、車が新しければ新しいほど性能は高まっています。
そこでこちらの記事では、車の安全装置についての基本的な情報や各メーカーの安全機能について解説しています。
これから車を買う人や、車によく乗る人は、ぜひしっかりと知って安全に車を運転できるようにしましょう。
車の安全装置は年々重視されている

車にはさまざまな安全装置が付けられていますが、年々この安全装置は重視されている傾向にあります。
こちらでは、車の安全装置をめぐる、社会の動きについて基本的な情報をまとめます。
2021年11月以降の新型車には「衝突被害軽減ブレーキ」の装着が義務に
2021年11月以降に新たな型式として製造・販売となった新型車については、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の装着が義務化されました。
衝突被害軽減ブレーキとは、カメラやレーダーを利用して先行車との距離を測り、ぶつかりそうになっていないかなど、常に監視する機能です。
追突を察知したら、まずは音や警告灯でドライバーに危険を伝えます。それでもブレーキが踏まれなかったら、自動ブレーキが発動し追突を防ぎます。
義務化されたことにより、交通事故の発生が減少
追突被害軽減ブレーキが義務化されたことにより、交通事故の発生の減少という結果が出ています。
令和2年 | 前年比 | |
死者数 | 2,839人 | 88.3% |
重症者数 | 27,774人 | 86.7% |
歩行中死者数 | 1,002人 | 85.2% |
これらの結果を見れば、追突被害軽減ブレーキの重要性がよくわかりますよね。
車の安全装置の種類を紹介

車の安全装置には、大きく分けて2種類のものがあります。
- パッシブセーフティ
- アクティブセーフティ
それぞれに役割が違うため、どのような効果が期待できるのかを含めてご紹介しますね。
万一の事故でのダメージを最小限にする「パッシブセーフティ」
パッシブセーフティは、万が一事故が起きた時に、運転手や同乗者など人への被害を最小限にするための技術です。
日本語にすると、「受動的安全」とも言われるものです。
また、パッシブセーフティは、車に乗っている人だけでなく、相手の車や歩行者などへの被害も減少させることができます。
事故が起こらないようにする「アクティブセーフティ」
反対に、そもそも事故を起こさないようにする技術が、アクティブセーフティです。
能動的、という意味のあるアクティブがついていることから、積極的に事故を未然に防いでいく安全機能ということですね。
このあとは、パッシブセーフティとアクティブセーフティそれぞれの、具体的な例をいくつか紹介します。
パッシブセーフティの具体例を紹介

まずは、パッシブセーフティの具体例を紹介します。
- 3点シートベルト
- チャイルドシート
- SRSエアバック
普段皆さんが当たり前のように使っているものから、事故が起こった時にしか目にしないものまでさまざまですよね。順に紹介します。
3点シートベルト
肩から腰までななめに付けるベルトのことを、3点シートベルトと言います。運転席や助手席に座る人は必須の装置なので、基本的には車に乗る時にいつも目にするものではないでしょうか?
車によっては、後部座席には腹部だけを固定する2点シートベルトが採用されていることもあります。
簡単につけられるけれど安全性能が非常に高いため、今では世界中の車に搭載されている装備です。
チャイルドシート
赤ちゃん用のシートベルトとも言えるのが、チャイルドシートです。3点シートベルトの安全性能は非常に高いですが、小さな赤ちゃんは付けることができないため、シートベルトに乗せてベルトを締めるのが義務となっています。
チャイルドシートは、2000年に改正された道路交通法にて、6歳未満の幼児を車に乗せる場合は必須と決められました。
SRSエアバッグ
万が一車が何かにぶつかって大きな衝撃をうけたら、SRSエアバッグが膨らんで搭乗者を保護してくれます。
前方の衝撃には「フロントエアバッグ」、横からの衝撃には「SRSカーテンエアバッグ」など、さまざまな種類があります。
当然、「SRSエアバッグがあるから、何かあっても安全」と過信するのではなく、万が一のお守りだと思って、常に安全運転やシートベルトの着用を心がけましょう。
アクティブセーフティの具体例を紹介

つづいて、アクティブセーフティの具体的な装置を紹介します。
- アンチロックドブレーキングシステム(ABS)
- 横滑り防止装置(ESC)
- 衝突被害軽減ブレーキ(CMBS)
どれも一見するとどのように動作するのか想像しづらいですが、内容をわかりやすく説明するのでしっかりと把握しておきましょう。
アンチロックドブレーキングシステム(ABS)
通称ABSとも呼ばれるアンチロックドブレーキングシステムは、急ブレーキをかけてもタイヤロックをかけないという機能です。
基本的に、急ブレーキをかけるとタイヤはロックがかかってしまい、走行不能になってしまうものです。
しかし、ABSを搭載していたら、急ブレーキをかけてもタイヤがロックされません。
これによりタイヤが横滑りしたり、障害物をハンドル操作で避けられたりするので、安全性が高まるというわけです。
横滑り防止装置(ESC)
通称ESCとも呼ばれる横滑り防止装置は、車が滑りやすい場所を走行していることを感知して、横滑りしないようにコントロールしてくれる機能です。
横滑りしたりスピンしたりすると、周りの車を巻き込んだ大きな事故にもなりかねないので、ESCが作動すると安心感がありますね。
衝突被害軽減ブレーキ(CMBS)
こちらの記事の最初にも説明した、衝突被害軽減ブレーキは、通称CMBSとも呼ばれます。
先行車や対向車との距離を察知し、衝突の危険を感じたら音やライトで危険を呼びかけてくれる機能です。
それでもブレーキをする気配がない場合は、自動ブレーキをかけてくれるため、万が一の事故を防ぐ効果が期待できます。
メーカー別!安全装置の特徴を解説

ここからは、自動車メーカーごとにパッケージ化している安全性能をわかりやすく紹介します。
- トヨタの「トヨタセーフティセンス」
- ホンダの「ホンダセンシング」
- マツダの「アイアクティブセンス」
- 日産の「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」
- 三菱の「イーアシスト」
CMなどで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?それぞれの内容を、詳しく確認しましょう。

トヨタの「トヨタセーフティセンス」
さまざまな交通事故の種類がある中で、トヨタは「歩行者事故」「正面衝突・車線逸脱」「追突」が死亡事故の7割を占めると考えています。
つまり、それらを防ぐことができれば、死亡事故を減らせるということですね。
そのトヨタが予防安全パッケージとしているのが、トヨタセーフティセンス。
- 自動(被害軽減)ブレーキ
- 車線はみ出しアラート
- 追従ドライブ支援機能
- ハンドル操作サポート
- プリクラッシュセーフティ
- 自動ハイビーム
新型のトヨタ車の多くに、上記の安全機能が搭載されているので、万が一の事故を減らせる可能性も上がっています。
ホンダの「ホンダセンシング」
車を運転していると、さまざまな場面で危険に遭遇することもあります。ホンダセンシングは、危険の潜むさまざまなシーンでの運転が安全になるように、サポートしてくれるものです。
- 衝突軽減ブレーキ
- 歩行者事故低減ステアリング
- 標識認識機能
- アダプティブクルーズコントロール
- 渋滞運転支援機能
- 誤発進抑制機能
- パーキングセンサーシステム
高速運転時、街中を走行中、駐車時など、いろいろなシーンで役に立つ機能が数多く搭載されています。
マツダの「アイアクティブセンス」
ミリ波レーダーやカメラなどを使って、安全な運転を支援するマツダの技術がi-ACTIVSENSE(iアイアクティブセンス)です。
- アダプティブフロントライティングシステム
- ドライバー・アテンション・アラート
- ヒルローンチアシスト
- レーンデパーチャーワーニングシステム
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート
- AT誤発進制御
マツダは、安全性能はもとより、走る歓びも感じてもらえることをモットーにされています。楽しく集中して運転ができるようにすることを、安全技術にも活かしています。
日産の安全性能
日産でも、さまざまな安全への取り組みがなされています。
- 後側方車両検知警報
- インテリジェント エマージェンシーブレーキ
- 後退時衝突防止支援システム
- 後退時車両検知警報
- アダプティブLEDヘッドライトシステム
ドライバーはいつでも集中して運転する必要がありますが、万が一疲れて集中力が途切れてしまうことがないとも限りません。
その万が一に備えるのが、これらの安全性能というわけですね。
三菱の「イーアシスト」
三菱が提唱しているのが、イーアシストという安全技術。これは、電波レーダーやカメラを使い、さまざまな面で事故を予防したり、事故被害を最小限にしたりする技術です。
- 衝突被害軽減ブレーキシステム
- レーダークルーズコントロールシステム
- 車線逸脱警報システム
- 誤発進抑制機能
万が一の追突を察知して自動ブレーキをかけたり、先行車との距離感を監視したり、そもそも事故を起こさないようにする機能に優れていますね。
安全装置のよくある質問
- 車の安全性能ってどんなもの?
-
事故の被害を軽減するパッシブセーフティと、事故を未然に防ぐアクティブセーフティの2種類があります。
- それぞれ、具体的にどのような機能がある?
-
パッシブセーフティには、3点シートベルトやチャイルドシート、アクティブセーフティには、衝突被害軽減ブレーキシステムや車線逸脱警報システムなど、さまざまな機能があります。
まとめ
こちらの記事では、車に搭載されている安全機能について詳しく解説しました。
ほとんどの人は気軽に車に乗っていますが、事故を起こしたら簡単に人の命を奪えるものなんだということはしっかりと認識しておくべきです。
そして、それを防ぐための安全性能が日々研究され、どんどん性能が高まっていることも知識として持っておく必要があります。
ぜひこちらの記事を参考に、車の安全性能について今一度しっかりと考えてみてくださいね。
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