新型セレナのe‐powerは燃費性能が先代と比べて飛躍的に向上しています。
ここで使用する際にe‐powerの市街地、高速道路、それを踏まえた上での実際の燃費はどうなのか比較していきましょう。
セレナe-powerの市街地での燃費は?
e‐powerの燃費性能を今一度確認しましょう。
日産が出している燃費性能は26.2km/L(JC08)です。
これと比較していきましょう。
市街地では信号あったり、急な上り坂があったりといろいろな場面でガソリンを消費します。
またエコカーというのもあり、寒さの中では熱効率がいい副作用で余分な熱が出ないのが特徴ですが、一方で車内を暖かくするのに時間がかかり、走行中もヒーターの熱源も冷めてしまうので、ヒーターのためにエンジンを消費する場面があります。
夏場でも車内は広いのでクーラーのためにエンジンが稼働し、燃費が低くなります。
市街地でのEV走行はモーターで発進、エンジンはバッテリー残量によって発電のために稼働し、バッテリー残量が多くなればエンジンは停止してEV走行します。
そのため、電気自動車の感覚に近く、エンジン音は静かです。
坂道ではどうでしょうか。
高速道路とは違い市街地での坂道は急なことが多いです。
そもそもe‐powerはモーターとエンジンで合わせて136馬力の力がありますが、モーターで52馬力、エンジンで84馬力あります。
これがモーターの充電がフルにある状態であれば坂道も大丈夫でしょう。
しかし、モーターだけだと重たい車両を動かすには力が足りないため、エンジンで後押しがいります。
またモーターの充電がない場合は全てエンジンで駆動するため、燃費はさらに低くなってくるでしょう。
なので、そう踏まえて中で見てみるとエコモードでの運転での燃費は15km/Lくらいになってくるでしょう。
セレナe-powerの高速での燃費は?
引用:https://www3.nissan.co.jp
次は高速道路での燃費はどうなのでしょうか。
高速道路では信号での停止と再始動がないため、その分市街地よりかは燃費性能が少し向上します。
セレナはファミリーカーです。
もちろんのことながら車自体が大きく、上り坂や向かい風、人や荷物があるといった負荷が大きい走行となると燃費の低下は大きくなる可能性があります。
高速道路走行でもエンジンでモーターを充電してくれ、燃費も大体10%は向上してくれます。
セレナではプロパイロット機能が付いているため高速道路ではその機能をフルに活用する方がいいでしょう。
プロパイロットではクルーズコントロールがあるので、一定の速度を保って走行するので、アクセル操作の強弱がないので燃料を節約してくれます。
さて高速道路の平均燃費ですが、大体19.1km/Lです。
セレナの公式燃費は26.2km/Lで7km/Lほどの差があります。
中々この差は埋まりせんね・・・
セレナe-powerの実際の燃費は?
市街地と高速道路での燃費は日産の公式燃費とかけ離れたように見えます。
この2つの数値を平均すると約17km/Lです。
26.2km/Lと比較すると約65%です。めちゃくちゃ悪いじゃないか!と感じる方が大半でしょう。
他の燃費がいい車とも比較してみましょう。
ハイブリッドの代表車でもあるプリウスの燃費は約70%、アクアは約60%。外車ではもっと低くなっています。
こう見てみると約65%というのはハイブリッド車ではまぁ平均の数値なのかと思います。
でも燃費を少しでも伸ばそうとした場合、エアコンをオフで走行したとします。
市街地では15.6km/Lで高速では20.1km/Lとなります。やはりエアコンは燃費食うんですね。エアコンの操作だけでも約5%もアップすることができるのですね。
ということは単純に季節によっても燃費は変わってきます。
セレナe‐power | |
月 | 燃費(km/L) |
1 | 13.2 |
2 | 13.4 |
3 | 14.9 |
4 | 19.9 |
5 | 20 |
6 | 19.3 |
7 | 15 |
8 | 14.9 |
9 | 18.4 |
10 | 19.1 |
11 | 16.7 |
12 | 14.9 |
燃費がいい季節は春と秋の季節です。
エアコンをあまり使わなくていいので燃費は向上するんですね。
逆に燃費が悪くなるのはやはり夏と冬です。
夏はガンガンクーラーをかけてしまいますからね。
でもそれにも増して燃費の悪化が見られるのは寒い冬の時期です。
これは暖房をかけるのもありますが、冷えているところからエンジンを温めるのに暖気運転が行われるからです。
公式燃費にはどうしても及びませんがハイブリッドとしては平均的な%数値であり、他のガソリン車と比べてもファミリーカーで燃費がいいことを踏まえるとこのような数値でもよしとするのがいいのかもしれませんね。