今回ご紹介する車は、トヨタノア。同じトヨタ車のヴォクシーとの兄弟車としてトヨタのミニバンの人気を支えている車です。
販売台数こそヴォクシーのほうが多かった以前のモデルに比べ、威風堂々としたデザインに生まれ変わった最新モデルではヴォクシーの販売台数を上回る月も多くありました。
「ヴォクシーとノアはどこが違うの?」
「見た目以外に違うところはないの?」
この記事ではこのような疑問をヴォクシーと比較しながら解決します。
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トヨタノア、ヴォクシーとの違いと特徴
- ヴォクシーはエアロモデルだけだがノアには標準モデルも用意される。
- デザインのコンセプトは「堂々・モダン・上質」と「王道・アグレッシブ」
- ヴォクシーと同じグレードで比較すると違いは価格とデザインのみ。
- 内装のブラウンが選べるのはノアの標準モデルのみ。
- 標準モデルの燃費性能は23.4km/L
ノアの価格
ノアハイブリッド | ノアガソリンモデル | |||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
Z | 359万円 | 381万円 | 324万円 | 343万8000円 |
G | 332万円 | 354万円 | 297万円 | 316万8000円 |
X | 305万円 | 327万円 | 267万円 | 286万8000円 |
S-Z | 367万円 | 389万円 | 332万円 | 351万8000円 |
S-G | 339万円 | 361万円 | 304万円 | 323万8000円 |
それぞれG.X.S-Gには7人乗りと8人乗りが用意されますが価格は変わりません。
ヴォクシーと比べエアロモデルとノーマルモデルが準備されており、単純に同じグレードで比較してもノアの方が7万円ほど安くなっています。
燃費性能
燃費差は以下の通りです。
ノア(Xグレード) | ヴォクシー | |
ハイブリッドモデル | 23.4km/L | 23.0km/L |
ガソリンモデル | 15.1km/L | 15.0km/L |
差はわずかですが車両重量の影響でノアの方が若干燃費はいいようです。
ボディサイズ
まずは最上級グレードのガソリンモデルの比較です。
ノアスペック表【ヴォクシーと共通項目】
車両型式 | 6BA-MZRA90W |
全長 | 4695mm |
全幅 | 1730mm |
全高 | 1895~1925mm |
ホイールベース | 2850mm |
最低地上高 | 140mm(4WDは125mm) |
室内長 | 2805mm |
室内幅 | 1470mm |
室内高 | 1705mm |
総排気量 | 986cc |
燃料タンク | 52L |
最小回転半径 | 5.5m |
全てヴォクシーと共通の数値となっています。
一方ノアはヴォクシーと違い、エアロのついていないシンプルな標準モデルが用意されています。
標準モデルはボディサイズはエアロモデルと共通ですが、重量が違います。
標準モデルX、GグレードはS-Zグレードと比べ40kgほど軽いですが、標準モデルのZグレードはエアロモデルと重量は変わりません。
続いてノアのグレードごとに異なる項目をみていきます。
X | G | Z | S-G | S-Z | |
メーカー希望小売価格税込 | 267万円 | 297万円 | 324万円 | 304万円 | 332万円 |
車両重量㎏ | 1600 | 1600 | 1640 | 1600 | 1640 |
燃費km/L | 15.1 | 15.1 | 15.0 | 15.0 | 15.0 |
タイヤサイズ | 205/60R16 | 205/60R16 | 205/60R16 | 205/60R16 | 205/55R17 |
グレードごとの装備比較【ガソリンモデル・ハイブリッドモデル共通】
X | G | Z | S-G | S-Z | |
ホイール | スチールホイール | アルミホイール | |||
室内ドアハンドル | 無塗装 | シルバー塗装 | 無塗装 | シルバー塗装 | |
ステアリングホイール | ウレタン樹脂 | 本革巻き | |||
スライドドア | 手動 | 助手席パワースライドドア | 両側パワースライド | 助手席側パワースライド | |
シートヒーター運転席助手席 | なし | あり | なし | あり | |
エアコン | フルオート | 左右独立式オートエアコン+リアオートエアコン | 左右独立式オートエアコンプラスリアオートエアコン |
そして、それぞれのグレードにハイブリッドモデルが用意されます。
ガソリン車との違いは価格、重量、燃費、排気量の4項目で、その他装備などの違いはありません。
ノアハイブリッドスペック表【ガソリンモデルと異なる項目】
車両型式 | 6AA-ZWR90W | |
車両重量 | 1630kg | 1670kg(S-Zのみ) |
総排気量 | 1797cc | |
燃費 | 23.4km/L(Gは23.2) | 23.0km/L(Z、S-G、S-Z) |
ノアの安全性能はトヨタの中でもトップクラス!
次は安全装備です。ノアはトヨタ車の中でもトップクラスの安全性能を誇ります。
ヴォクシーと装備に差はありません。
安全装置の名称はぱっと見どんな機能なのか分かりづらいものが多くありますが、一気にご紹介します。特に安心だと感じるポイントをご紹介しますので、名称部分は流し見していただいてオッケーです!!
- プリクラッシュセーフティ
- 緊急時操舵支援機能
- レーントレーシングアシスト+レーンディパーチャーアラート
- レーダークルーズコントロール
- オートマチックハイビーム
- ロードサインアシスト
- ドライバー異常時対応システム
- プロアクティブドライビングアシスト
- 発信遅れ告知機能
- パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)
- 緊急ブレーキシグナル
カタカナが連続しすぎてもはや読むのすら難しいですね。これらは全て標準で装備されているので参考程度にご覧ください。
自動ブレーキや、前を走る車との距離を一定に保ちつつ速度を調整してくれる半自動運転に近い機能が標準で備わっているのは嬉しいポイントです!
続いてオプション設定の安全装備のご紹介です。
- 緊急時操舵支援
- フロントクロストラフィックアラート
- レーンチェンジアシスト
- ブラインドスポットモニター
- 安心降車アシスト
- パーキングサポートブレーキ
- トヨタチームメイト「アドバンストドライブ」
- トヨタチームメイト「アドバンストパーク」+パーキングサポートブレーキ
こちらもカタカナオンパレードです。
中でも安心降車アシスト、これは小さなお子さんがいるご家庭には強くおすすめしたいオプションです。
後席から降りようとしたとき、車の後方から自転車や車が接近していると判断されるとパワースライドドアの開閉が中断されるというものです。
子供は車から降りると目的地に勢いよく走り出します。後方から車が来ていることに気づかず出てしまうと、想像するだけで恐ろしいですね。この機能がつくだけでもオプションを付ける必要性がありそうです。
そのほかにも自動で駐車をサポートしてくれる機能や、高速道路や自動車専用道路が渋滞中のとき、ドライバーが前方を向いて安全を確認していると判断されると、半自動運転を行なってくれる機能も装着されます。
ノアを買うならこのグレード・おすすめグレードとオプションをご紹介!
ご紹介した通り、ノアにはガソリンモデル、ハイブリッドモデルそれぞれに5つのグレード、さらに2WDと4WDの2つの駆動方式が選べます。
「グレードが多すぎてどれをえらべばいいかわからない」
そんな方のために筆者が選ぶおすすめグレードをご紹介します!もちろんなぜおすすめなのかも含めて解説しますので参考にしてみてください!
豪華装備と見た目を考慮すると「S-Z」一択!!
標準モデルのお買い得感と燃費の良さは捨てがたいですが、やはりかっこいいデザインを選びたい!ということで筆者が選ぶおすすめグレードは2WDのS-Z!
ハイブリッドでもガソリンモデルでもS-Zをおすすめします。
理由はデザインとパワーバックドアが装備できるのが標準のZとS-Zのみということから、デザインを優先してS-Zを選択しました。
4WDを選択するとヴォクシー同様タイヤのホイールが16インチしか選べなくなっていますが、2WDであればデザイン性のいい17インチアルミホイールを装備しています。
標準モデルのXは主に事業者用という位置づけなので実際はG、Z、S-G、S-Zの4択になりそうです。
標準モデルのデザインのほうが好みというひとは標準モデルを選択するべきですが、買った後に後悔しないようにしっかりと装備差を確認しておきましょう!
続いておすすめオプションのご紹介!
必ずつけたいおすすめオプション!
快適利便パッケージ
- デュアルパワースライドドア
- ナノイーx
- パワーバックドア
- 後席セカンドシートオットマン+シートヒーター
- ステアリングヒーター
などがセットになったオプションで、後付けができないので迷ったら付けておきましょう!!
注意!オットマンは2WDにしか付きません!
ブラインドスポットモニター トヨタチームメイトアドバンストパーク
ディスプレイオーディオ10.5インチ
標準は8インチ画面、軽自動車でも最近は8インチ以上を採用しているのでできれば大きな画面の10.5インチディスプレイを選びましょう。
パノラミックビューモニター(床下投下表示機能付き)+パーキングサポートブレーキ
車両を上から見たような映像がナビ画面に表示でき、後方からの車両や歩行者の接近を検知し衝突を軽減させるもの。
アドバンストドライブ(渋滞時支援)
高速道路や、自動車専用道路での渋滞時、ドライバーが前を向いているなどの条件を満たすと運転を支援してくれるシステム。渋滞時の疲労が軽減されます。
あったら便利オプション
14型有機EL後席ディスプレイ
A4サイズと同じ大きさの画面が装着できます!画質もさすが有機ELといったところで、3列目からもはっきりその映像が確認できます!
ライバルとの熾烈なシェア争いは今後激化!?
ノアには魅力的なライバル車種が複数存在します。2023年2月現在、ホンダからはステップワゴン、日産はセレナをフルモデルチェンジし、このミドルサイズミニバンの競争は激しさをましています。
また、ノアの上位グレードは価格も相まって同じトヨタでもアルファードやヴェルファイアなどといった上位機種も比較対象に上がってくる例もあります。したがって、ノアのライバルとなりうる車種は次の通り!
ステップワゴン(ホンダ)
セレナ(日産)
アルファード(トヨタ)
ヴェルファイア(トヨタ)
デリカ(三菱)
さらに、標準モデルのライバルにはコンパクトミニバンがあげられます。
トヨタシエンタ
ホンダフリード
この2車種は女性から強い支持があるのでノアのいいライバルとなりそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はトヨタノアをご紹介しました。
先進運転支援機能も充実し、デザインも王道のミニバンらしいフェイスに生まれ変わったノアは、今後も人気車としてファミリー層に選ばれる車になりそうです。
ヴォクシーの記事もご用意しているのであわせてご覧ください。それではまた別の記事でお会いしましょう。