トヨタ シエンタは、安心して扱うことができるコンパクトなボディサイズ、広々した室内、7人まで乗車できるミニバンの利便性を融合させたコンパクトモデルです。2022年に新しくなった3代目シエンタは、2代目シエンタから何が変わったのでしょうか。今回は、2代目シエンタと3代目シエンタの違いを解説します。どちらのモデルが良いのか悩んでいるときの参考にしてみてください。

新旧シエンタの違い

新旧シエンタの違いは、主に外装や内装のデザイン、室内空間の広さや使い勝手などとなります。具体的にどのように変わったのか詳しくみていきましょう。
四角いけど丸みを帯びたスタイリング
2022年に発表された3代目シエンタは、2代目の流線型のスタイルから角がとれた四角いスタイリングとなりました。
ボディサイズは、全長4,620mm×全幅1,695mm×全高1,695mmとなっています。2代目シエンタとの違いは、全高が+20mm高くなったという点だけです。そのため、2代目から3代目へ乗り換えても取り回しが大変だと感じることはないでしょう。
外装のデザインコンセプトは「シカクマル」で、四角いボックススタイルを基本としているものの、角を丸めて親しみやすさを演出しています。また、窓枠のラインが水平基調となっているため、視界が良く運転しやすいことも3代目シエンタの特徴です。さらに、ボディのサイドには、大きなサイドプロテクションモールを装備し、デザイン性と機能性を両立させています。
3代目シエンタのボディカラーは、優しいグリーンの「アーバンカーキ」、鮮やかな「スカーレットメタリック」、自然に溶け込むカラーの「ベージュ」、落ち着きのある青色「グレイッシュブルー」、コントラストがハッキリする「ホワイトパールクリスタルシャイン」、控えめながら存在感がある「ダークグレー」、アクセントパーツがキラリと際立つ「ブラック」の7色を設定。加えて、「スカーレットメタリック」と「グレイッシュブルー」には、ルーフがダークグレーとなるツートーンカラーも用意しています(※ツートーンカラーは、ZグレードとGグレードにメーカーオプションとして設定)。
シンプルでフラットな内装デザイン

内装は、水平基調のシンプルな造形になりました。
2代目では曲面や曲線を使った流線型でしたが、3代目ではフラットなデザインにより広々とした印象となっています。
また、インテリアパーツの随所にもエクステリアデザインと同様に「シカクマル」を取り入れていることも特徴です。メーター、エアコンの吹き出し口、カップホルダー、ドアポケットなどは、四角くいものの角がとれた形状となっています。
さらに、手が触れる部分にファブリックを巻いているグレードもあるため、ヒヤッとしない優しい触り心地になっているのも3代目シエンタのポイントです。
広くなった室内と向上した使い勝手

室内空間の広さは、2代目より3代目の方が広くなっています。
3代目では、頭上の側方空間が+60mm、1列目と2列目の前後空間が+80mmと、それぞれ5cm以上も広くなっているため、圧迫感を感じにくくなりました。
また、3列目シートは、楽な姿勢がとれる高さの座面、2列目の座席の下に足のつま先を入れられるなどの工夫により、座りやすさが向上しています。
リアのスライドドアは、開口部の高さが60mm高くなり、高さ1,200mm×幅670mmの間口となりました。この間口の広さにより、頭を下げずに乗り降りできるようになったことも3代目シエンタのポイントです。
さらに、2列目の頭上に装備される「天井サーキュレーター」のメーカーオプションを選べば、車内の空気を効率良く循環させることができ、後席の乗員も快適に過ごすことができます。
ラゲッジスペースは、荷室高やバックドア開口部の高さが2代目よりも大きくなっているため、積み降ろしがしやすくなりました。また、2列目と3列目の背もたれを倒せば、フラットで広大なラゲッジスペースを作り出せるため、大きな荷物を載せたり、車中泊を楽しんだりすることもできます。
進化した安全システムを搭載

安全機能には、先進的な運転支援システム「トヨタセーフティセンス」が全グレードに標準装備されています。
主な機能は、プリクラッシュセーフティ(昼夜歩行者・昼夜自転車運転者・昼間の自動二輪車検知機能付き衝突回避支援)、車線逸脱警告&アシスト(レーントレーシングアシスト+レーンディパーチャーアラート)、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、アダプティブハイビームシステムまたはオートマチックハイビーム、ロードサイン(標識等)アシスト、危険を先読みする「プロアクティブドライビングアシスト」、発進遅れ告知機能などです。
日中だけでなく、夜間の安全性にも優れた支援機能が標準装備となっているため、ファミリーで遠出をしたときも安心だといえるでしょう。
この先進的な運転支援システムである「トヨタセーフティセンス」は2代目にも装備されていましたが、3代目では検知範囲を拡張したタイプとなっています。また、事故の割合が高い交差点での支援が拡大していることも特徴です。つまり、3代目では、より進化したトヨタセーフティセンスになっているのです。

お財布に直結する燃費性能

多人数乗車をしたり、多くの荷物を載せたりするシエンタでは、燃費性能も重要なポイントです。3代目のエンジンバリエーションは、2代目と同様に1.5Lガソリン車と1.5Lハイブリッド車を用意しています。
ただし、ラインナップは同じであるものの、中身が大幅に進化していることが3代目の特徴です。
1.5Lガソリン車は、ダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)にDirect Shift-CVTを組み合わせ、クラストップレベルの燃費性能18.4km/L(WLTCモード)を実現しました。
また、ハイブリッド車では、1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FXE)にモーターを組み合わせたハイブリッドシステムにより、心地よい走りと優れた燃費性能を両立しています。ハイブリッド車の燃費は、クラストップレベルの28.8km/L(WLTCモード)を達成しました。
2代目シエンタの燃費は、1.5Lガソリン車が17.0km/L(WLTCモード)、1.5Lハイブリッド車が22.8km/L(WLTCモード)となっていることからも、3代目の方が燃費性能が良いと言えます。
つまり、3代目では、エンジンのバリエーションは同じでも、燃費性能が良くなっているため、より経済的になったといえるでしょう。
ガソリン車とハイブリッド車のどちらにしようか悩んだときは、車の使用頻度を考えることをおすすめします。街乗りや送迎、休日の家族旅行など、さまざまなシーンで頻繁に車を使うのであれば、燃費性能に優れるハイブリッド車がおすすめです。一方、買い物や送迎などの日常使いがメインで使用頻度が高くない場合には、ガソリン車でも十分だといえるでしょう。
3代目シエンタのグレードや価格
3代目シエンタのグレードは、ベーシックな「X」、中間グレードの「G」、上級グレードの「Z」の3タイプです。それぞれのグレードに5人乗り仕様と7人乗り仕様を用意しています。
駆動方式は、1.5Lガソリン車がFF(前輪駆動)のみの設定、1.5Lハイブリッド車がFF(前輪駆動)とE-Four(四輪駆動)を設定しています。価格は、195万円〜310万8,000円です。
乗車定員の選択ができたり、エンジンタイプを選ぶことができたりするため、用途や使用環境に合ったシエンタを見つけることができるでしょう。

まとめ

最大7人乗りまで可能なトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」は、3代目にフルモデルチェンジしたことでデザインが大幅に変わりました。しかし、ボディの長さや幅は2代目から変わっていません。そのため、2代目から3代目に乗り換えても運転が大変だと感じることはないでしょう。
3代目シエンタは、2代目から大きさを変えずに、居住性、使い勝手、利便性、燃費性能、安全性能を進化させています。つまり、運転がしやすく、さまざまなシーンに使える安全性の高い5ナンバーサイズのコンパクトカーだといえるでしょう。
【パッと見比較】2代目シエンタ(XP17#G型)VS 3代目シエンタ(MXP1#G型)
2代目シエンタ(XP17#G型) | 3代目シエンタ(MXP1#G型) | |
全長 | 4,260mm | 4,260mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,675mm | 1,695mm |
ホイールベース | 2,750mm | 2,750mm |
最小回転半径 | 5.2m | 5.0m |
室内長 | 2,535mm(3列シート)/1,900mm(2列シート) | 2,545mm(3列シート)/2,030mm(2列シート) |
室内幅 | 1,470mm(3列シート)/1,490mm(2列シート) | 1,530mm |
室内高 | 1,280mm | 1,300mm |
車両重量 | 1,320~1,380kg | 1,270~1,370kg |
スライドドア | 両側 | 両側 |
スライドドア開口幅 | 670mm | 670mm |
スライドドア開口高 | 1,140mm | 1,200mm |
スライドドアワンタッチ開閉・ロック | ワンタッチ◯ | ワンタッチ◯ |
スライドドアイージークローザー | ◯ | ◯ |
3列目シート格納方法 | ダイブダウン格納 | ダイブイン格納 |
サイドステップの高さ | 330mm | 330mm |
荷室長 | 505mm | 345mm |
先進安全機能 | ◯ | ◯ |
衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ) | ◯ | ◯ |
車線逸脱警報・抑制機能 | アラート | アラート+アシスト |
誤発進抑制機能 | ◯(一部グレード) | ◯(一部グレードはメーカーオプション) |
横滑り防止機能 | ◯ | ◯ |
先行車発進お知らせ機能 | ◯ | ◯ |
オートハイビーム | ◯ | ◯ |
クルーズコントロール | ◯(タイプ別設定) | ◯ |
サイドエアバッグ | メーカーオプション | ◯ |
燃費(WLTCモード) | ガソリン車14.0km/L~17.0km/Lハイブリッド車22.8km/L | ガソリン車18.3km/L~18.4km/Lハイブリッド車25.3km/L~28.8km/L |
車両本体価格 | 181万8,500円~258万円 | 195万円〜310万8,000円 |
シエンタMXP1#G型ユーザーの声とユーザー写真
●車種名(型式) | シエンタ 5BA-MXPC10G |
●グレード | Z |
●年式 | 令和4年12月(2022年12月) |
●この車にして良かった点 | 当初ヘッドライトの特徴的なデザインに躊躇しましたが、一掃される満足度でした。 車の乗り回しは街中が多いのですが、ミニバンにしては小回りが利きます。 また、荷物の収納力に満足しています。 当初はSUVで検討(ヴェゼルやハリアー等〉でしたが、ベビーカーを積んで荷物を積んでと考えると荷室スペースの確保は最重要でした。 現状では満足しています。 |
●この車の残念な点 | 電動パーキングがない、標準オプションでデジタルバックモニターがない。 真ん中のドリンクホルダーがもう少し深く作れなかったのかと不満。 ガソリン車ですが、燃費11kmともう少し期待していました。 ということで、大きな決定的な不満はありません。 |






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