ハイラックスで車中泊は可能?快適な車中泊のためのポイントや安全についての注意事項もご紹介

当ページのリンクには広告が含まれています。
トヨタ ハイラックスで車中泊は可能なの?

今回は、『ハイラックス×車中泊』という点に焦点を絞ってご紹介をしていきます。

キャンプなどのアウトドアブームとともに「車中泊」もブームが到来しています。

旅行の移動手段のための車中泊の他に、車中泊自体を非日常のちょっとしたイベントとして楽しむ人も増えています。

併せて、ハイラックスでの車中泊をより快適なものにするための工夫や、便利グッツのご紹介の他、注意点などについてもお伝えします

目次

ハイラックスで車中泊はできるの!?

ハイラックスの車中泊評価

結論からお伝えしますと、ハイラックスで車中泊は行うことができますが、車内スペースの関係であまり快適な車中泊にはならないかもしれません。

主にピックアップトラックとして荷物を運搬することを主な目的として作られている車のため、車体の大きさの割に車内スペースはそれほど大きくありません。

リアシートの約半分を跳ね上げることは可能ですが、床面はフラットではないため、車中泊利用には跳ね上げての利用はお勧めできません。

リアシートをそのまま利用するか、運転席または助手席シートをリクライニングさせての車中泊が現実的です。

運転席または助手席シートでの車中泊と考えた場合は、大きな車体であるため、車内空間は広く取れるため、後部座席がフラットにならない、一般的な乗用車と比較すると車中泊は行いやすいかもしれません。

当サイトの調査でのハイラックスの車中泊快適度評価は、3.2点(5点満点)となっており車中泊が可能な車種になります。

ハイラックスの荷台を覆うキャノピーを取り付けて、キャノピー内で車中泊をされる方もいらっしゃるようです。

引用:TRD

キャノピーを取り付けることで、フラットで広い荷台を利用することができるため、そちらで車中泊を行うことも可能ですが、最長面でも156cmなので、足を延ばして寝るのはなかなか難しいかもしれません。

また、キャノピー自体が取り付け費用を入れて約40万円前後するため、それなりに大きな出費となってしまいます。

引用:トヨタ ハイラックス

手間はかかりますが、フラットシートを作ることができる車載エアーベッドのようなものを利用することで、フラットスペースを確保して車中泊を行うことも可能です。

ハイラックスの特徴


引用:トヨタ ハイラックス

トヨタ・ハイラックスは、トヨタ自動車が製造・販売しているピックアップトラックで、その信頼性と耐久性から世界中で人気を博しています。

パワフルなディーゼルエンジンを搭載し、優れた動力性能と燃費性能を実現しています。

その結果、どんな道でもクリーンに走破できるように進化しました。また、走行性能、スペース・収納、機能・装備、安全性能などが充実しており、高い信頼性が人気を集めています。

公式サイトでは、グレードごとの価格や燃費、主要装備などのスペックを確認することができます。

ハイラックスの歴史は1968年に始まり、その名前は「High」と「Luxury」を組み合わせたものです。

初代ハイラックスは、その頑丈さと信頼性からすぐに評価を受け、その後もその特性は継承されてきました。

現在では、ハイラックスは世界の約180の国と地域で販売されており、特に発展途上国ではその耐久性と修理の容易さが評価されています。

また、アメリカでは1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で主人公の憧れの車として登場し、マニアに人気がありました。

ハイラックスは、その信頼性と耐久性、そして多機能性から、商用車としてだけでなく、レジャーやアウトドア活動にも広く利用されています。

そのため、ハイラックスはピックアップトラックの中でも特に人気があり、その名前は世界中で知られています。これらの特性と、その長い歴史と経験から、ハイラックスは今後もその地位を保ち続けるでしょう。

特徴詳細
燃費・エンジンパワフルなディーゼルエンジンを搭載し、優れた燃費性能を実現
デザイン力強さと耐久性を兼ね備えたデザイン
乗り心地どんな道でもクリーンに走破できる走行性能
走行性能高い走行性能とスペース・収納、機能・装備、安全性能
荷室スペース大型の荷物も収納可能な広々とした荷室
歴史1968年の初代ハイラックスから続く長い歴史と信頼性
販売地域世界の約180の国と地域で販売されている

ハイラックスのシートアレンジは?

残念ながらハイラックスは他の乗用車のような多彩なシートアレンジが搭載されていません。

車中泊を行うためにはシートをリクライニングさせた形での車中泊が一般的となりますが、DIYなどで工夫することで快適な車中泊用の車にすることもできるかもしれません。

引用:EIGHT KNOT INC.

参考に北海道に拠点を構えるEIGHT KNOT INC.さんが発表している、ハイラックスをベースにしたトラックキャンパーをご紹介します。

こちらはレンタル可能なので、どうしてもハイラックスで快適な車中泊がしたい!という方は問い合わせをしてみてもいいかもしれませんね。控え目に言ってもめちゃくちゃカッコいいです!

ハイラックスで車中泊をされている方の口コミについて

ハイラックスでの車中泊は、創意工夫が必要というのはなんとなくわかっていただけたのではないでしょうか?

それでも、ハイラックでの車中泊を楽しんでいる方もたくさんいらっしゃいます。

そんなハイラックスユーザーの皆さんの声をご紹介します。

ハイラックスでの車中泊についてTwitterユーザーの声

https://twitter.com/inutes_ev/status/1610284729764564994
https://twitter.com/Chimxxxkim/status/1288211387550822401

皆さん工夫して快適な車中泊を楽しまれているようですね。

DIYなどで自分なりの車中泊方法を開発するのも、趣味の車中泊としての醍醐味の一つですね!

車中泊ユーザーへのアンケート集計情報

当サイトが車中泊ユーザー300名に対して独自に行ったアンケート結果を確認してみましょう。

【調査対象】
年間1泊以上車中泊を行うユーザー
(キャンピングカーユーザーを除く)
【有効回答数】
300件
【性別分布】
男性 163人 女性 137人
【年齢分布】
20代 48人 30代 115人 40代 85人
50代 39人 60代 13人
【調査項目】
車中泊を行う車種の情報、
頻度、車中泊の目的/理由等
【調査期間】
2023年7月9日~7月11日
【調査方法】
インターネット調査

車中泊の頻度について

車中泊の頻度についてのアンケートを行いました。最も多いのは1泊~3泊の車中泊を行うユーザーで全体の約7割程度となりましたが、10泊以上の車中泊を行うユーザーも全体の1割程度いるようです。

車中泊で利用している愛車に関するアンケートです。

アンケートの結果は、車中泊に対する需要が高まっているという明確な傾向と感じました。現在の車購入時に車中泊を考慮したと答えたユーザーは、やや考慮したユーザーを含めて全体の151名でした。

車中泊経験のある方を対象としたアンケートのため、数字に偏りはありますが、これは、全体の約50%のユーザーが車中泊を一定程度意識した上で車を選んでいたことを示しています。

しかしながら、次回の車購入時に車中泊を考慮すると答えたユーザーは、全体の約65%となる195名と大幅に増加しており、ユーザーの間で車中泊の需要が高まっていると考えます。

よく利用する車中泊場所は?

高速道路SA・PAと道の駅が人気の車中泊場所のようです。その他の回答としては以下のようなものがありました。

カテゴリー具体的な場所
公共の施設公園の駐車場、海水浴場近郊のパーキング、大きな公園の駐車場、川辺や公園駐車場
コインパーキング・有料駐車場コインパーキング、月極駐車場、街中の駐車場(有料、無料両方)
自然環境・レジャー施設登山口近くの駐車場、スキー場、河原、山、素敵な自然のある場所、釣り場や釣り船指定の駐車場
私有地自己所有の広い土地、仕事先の現場の駐車場(許可がもらえた場合のみ)、居酒屋の駐車場

車中泊が可能な場所かどうかの確認と、周囲に対して迷惑にならず安全が確保できる場所で車中泊を行ってください

車中泊を行う目的や理由について

アンケート回答結果からは、節約のためや移動手段としての車中泊という回答が多かったのですが、その他の理由としては、災害時の準備のためという回答が複数ありました。

災害時の避難場所や避難の際の手段としても車中泊は有効な手段なので、緊急時に備えて練習をしておくのも良いかもしれません。

その他の回答は以下の通りです。

カテゴリー具体的な理由
スケジュールの都合移動途中の疲れを取るため、仕事で早朝出勤があるため、朝からのイベントに出かけた時、子供のスポーツ試合の出発時間のため
レジャー・趣味長距離ドライブが好き、温泉・秘湯巡りのため、星空鑑賞、キャンプ、初日の出を見るため
ペットとの共有犬(小型犬)を連れていくことがある、ペットと気兼ねなく旅行できる、愛犬と一緒に寝たいため
家庭や仕事の事情家族との喧嘩後、家にいたくないから、仕事が終わってからすぐに旅行に出るため
安全・安心テントより寝心地がよく安心、災害時の訓練として、キャンプで夜大雨になった時の避難として、お酒を飲んだ後の酔い覚ましとして

車中泊のために購入したものは何ですか?

マット類の購入が一番多く、次がカーテン・サンシェードの購入が多くなっています。

寝袋が多いと予想していたのですが、意外にも寝袋は少なく、自宅から布団や毛布を持ち込んで利用しているユーザーが多いようです。

その他の回答は、電気毛布やポータブル扇風機、カセットコンロやネックピローなどがありました。

車中泊をするときはどんな時?

車中泊の目的は人それぞれですが、以下のようなケースが一般的な利用シーンとして挙げられます。

どんな時に車中泊をするユーザーが多いのか確認してみましょう!

早朝のお出かけ

魚釣りやスキーなどのアウトドアの他に、遠方でのイベントに早朝から参加するために車中泊を行うときなどに、車中泊される方も多いのではないでしょうか?

メリットとしては目的地のすぐ近くで宿泊できる点ですね、しかも宿泊予約等も必要もありません。

私の職場にも、金曜日の夜にはそのまま車で魚釣りに出かけて、釣り場で仮眠して早朝から趣味の魚釣りを楽しむ方がいらっしゃいます。

理由は良い釣り場が早くから確保できるとの事、しかも釣り場には同じように車中泊をしている人が沢山いるようです。

時間を有効活用して趣味を楽しむ人にも車中泊はぴったりですね。

帰宅が遅くなる場合

外出等で意図せず帰宅が遅くなった場合にも、適切な場所を確保して車中泊を行うことで、その後のドライブも安全に行うことが可能です。

運転席などで仮眠をとることも良いですが、ハイラックスなどの車中泊に適した車種の場合は、車中泊グッツをあらかじめ常備しておくことで、車中泊によってより快適な睡眠を得ることができます。

遠方への移動

旅行ではなく、遠方までの移動が目的の場合でも、休憩や睡眠は安全運転の面からも重要です。

ホテルや旅館などでの宿泊も良いですが、移動経路で睡眠を車中泊で済ませてしまうことで、長期移動をより効率的に行うことが可能です。

ホテルなどの宿泊施設にはチェックイン・チェックアウト時間が定められていますが、車中泊であれば休息を取りたいタイミングで睡眠をとったり、複数回に分けて、休息をとることもできる点もメリットですね。

車中泊の基本

車中泊の基本

車の中で睡眠をとること全般を車中泊といいますが、ハイラックスのように、後部座席をフラットにすることができる車種であれば、フラットシートで横になって睡眠をとることが可能です。

睡眠不足の状態や、体が疲れている状態での車の運転は危険を伴うため十分な休息をとることは安全面から見ても非常に重要です。

運転席でとる短時間の仮眠ではなく、座席をフラットにして車内で睡眠をとる車中泊の場合は、場所の確保などで以下のような注意が必要となります。

車中泊場所の探し方

車中泊を行うためには、数時間の睡眠を取る間も安全に駐車できる場所を適切に確保する必要があります。

最低限以下の3つを満たす車中泊の場所を確保することが理想です。

  • 長時間駐車でも迷惑にならない場所
  • トイレが近くにある
  • 安全が確保できる場所

快適な車中泊を行うためには、場所の確保が重要です。

欲を言えば他にも、

  • できるだけ水平(まっすぐ)な平地の駐車スペースを確保する。
  • 温泉やシャワーなどの入浴施設が近くにある場所
  • 景観などを楽しめる場所

などについても、考慮するとより快適な車中泊が体験できるでしょう。

次に車中泊でよく利用されている場所を確認してみましょう。

created by Rinker
八重洲出版
¥3,120 (2024/05/19 15:15:06時点 Amazon調べ-詳細)

車中泊によく利用される場所

車中泊場所としてよく利用されている場所を、それぞれの特徴を踏まえてご紹介します。

高速道路SA/PA

車中泊スポットとして最もよく利用されている場所です。運転につかれたドライバーが運転席で仮眠しているケースやトラックドライバーが仮眠をとっているのも良く目にしますね。

SA/PAはトイレや手洗い場などが整備されており、飲食店も充実しています。

大きなところには温泉設備があるところもあるため、車中泊にはもってこいのスポットと言えますね。

車中泊場所としても良く利用されていますが、NEXCOのWEBサイトには以下のような注意書きがされています。

SA・PAは高速道路を利用されるお客さまの休憩などを目的としている施設であり、またその駐車可能台数には限りがございます。休憩を必要とされているお客さまが快適にご利用いただけるよう、駐車マナーを心掛けていただいて、お客さま同士でゆずり合いながらご利用をお願いしているところです。

NEXCO WEBサイト

車中泊が禁止されているわけではありませんが、必要以上に連泊をしたり他のドライバーの方に迷惑が掛からないように注意は必要です。

また、トラックの駐車が多いSA・PAでは、アイドリングを止めることができない冷蔵/冷凍トラックのドライバーさんがアイドリングした状態で仮眠をとっているケースもあるため、アイドリング音が気になる場合は駐車場所に気を付ける必要があります。

>>NECXO東日本 サービスエリア情報
>>NEXCO中日本 サービスエリア情報
>>NEXCO西日本 サービスエリア情報

道の駅

日本全国1000か所以上にある道の駅も、車中泊の人気スポットの一つです。

こちらも、一般車両の他にトラックやキャンピングカーなどの休憩や車中泊スポットとして活用されていますが、マナーの悪い一部のドライバーの影響で、車中泊を禁止している道の駅もあるため、車中泊禁止の張り紙等がされている道の駅などでは、車中泊は行わないようにしましょう。

また、道の駅は静かな山間部等に開設されいるケースが多いため、不必要な騒音やアイドリングには十分に注意を払い、周囲の方々の迷惑にならないように注意しましょう。

>>国土交通省『道の駅案内』

ドライブイン

高速道路の普及で数が減少しているドライブイン、大きな駐車場がありドライバーの仮眠についても許可をしているドライブインも多数あります。

まだ、200か所のドライブインがあるといわれており、現在も残っているドライブインはどこも特徴のある料理を提供しており人気のスポットです。

あくまでお店の駐車場を借りる形になるため、車中泊させてもらう場合にはドライブインのレストランを利用するようにしましょう。

RVパーク(有料の車中泊専用施設)

RVパーク

RVパークとは日本RV協会が『快適に安心して車中泊が出来る場所』を提供するために、定めた以下の基準を満たす車中泊施設となります。

RVパークの基準
  • 余裕のある駐車スペース(横4m×縦7m以上推奨)
  • 24時間利用可能なトイレ
  • 100V電源が使用可能(20A以上推奨)
  • 入浴施設が近隣にあること(車で15分圏内)
  • ごみ処理が可能
  • 入退場制限が緩やか
  • 看板の設置(指定ロゴを日本RV協会より支給)
  • 複数日の滞在が可能

専用の駐車スペースが設けられており、車中泊を快適に過ごすことが可能です。

キャンピングカーの利用が多い施設ではありますが、一般車両でももちろん利用可能です。

中には、温泉施設が併設されていたりコインランドリーや休憩スペースの他、BBQや焚き火などが可能な施設もあります。

予約が必要な施設も多く、利用料金としては1泊あたり1,500-5,000円程度の料金が必要となります。

ホテルなどの宿泊施設と同様にチェックイン、チェックアウト時間が設けられているため利用については注意が必要です。安全で快適な車中泊を行いたい方にはおすすめの施設です。

>>日本RV協会RVパーク施設リスト』

オートキャンプ施設

オートキャンプは、キャンプ場の中まで車で乗り入れることが可能で、テントスペースのすぐ隣に専用の駐車区画が平併設されている施設になります。

キャンプ場は、トイレや水場などの設備が充実しており、電源が利用できる施設なども増えてきているためオートキャンプ場を予約して、車中泊を行うユーザーも増えてきています。

注意点としては、車中泊を禁止ているキャンプ場も多くなっているため、車中泊を行う予定でキャンプ場を利用する場合は、事前にしっかり車中泊可否の確認を行いましょう。

キャンピングカー専用エリアを設けている場合は、そちらであれば、キャンピングカー以外の一般車両でも車中泊可能となっているケースもあります。

キャンプ場で車中泊禁止の施設が増えている理由としては、騒音(ドアの開閉やアイドリングやオーディオの音)、車の各種ライト類などの光などが、他のキャンパーの迷惑になるという理由から禁止となっている施設が増えているようです。

車中泊可のキャンプ場を利用する際にも、周囲のお客さんの迷惑にならないように十分に注意しましょう。

ハイラックスでの車中泊のメリット・デメリット

車中泊が静かなブームになっている理由としては、車中泊ならではのメリットがあるためです。具体的なメリットとそれに伴うデメリットや注意点についてどのようなものがあるのか、確認しておきましょう。

メリットについて

(1)自由度が高い!

気が向いたタイミングで、車中泊に出かけることができる点、逆に気が向かなくなれば自由に中止することも可能です。

予約が不要の場所の車中泊であれば、チェックインやチェックアウトなどもなく、時間的な制約もありません。

そのため、車での移動や旅行を計画している人にとっては自由度の高さが評価されています。

(2)お金の節約になる

旅行の目的は人それぞれですが、ホテルや旅館などの宿泊施設での滞在を楽しみにしていない人にとっては、「寝るだけの場所に高いお金を払うなんて・・・」と考えている人も多いようです。

そのような人にとっては、車中泊はコストを最小限に抑えることができる点が評価されています。

宿泊費用の浮いたお金を基に、ちょっと良い食事をしたり、イベントやアクティビティを楽しんだり他の面での旅の目的を充実させている方が多いようですね。

(3)車中泊が楽しい!

純粋に車中泊を趣味として楽しんでいる方も多くいらっしゃいます!

アウトドアのような非日常を、車内という限られたスペースでどのように工夫して行うかという点に趣味としての楽しみがあります。

また、狭いスペースや限られた物資をどのように工夫するかなどの点をゲーム感覚で楽しみ、便利な車中泊グッツやDIYなどを駆使して、より快適な車中泊を楽しむことも

(4)災害時などの緊急時の対応の訓練になる

地震や水害などの災害時などの際に、一時的に家に住むことができなくなってしまったり、避難を余技なくされることも考えられます。

その際に車を避難場所とする「車中泊避難」も注目されており、日常から車中泊を経験しておくことで緊急時に焦らずに対応することが可能となります。

引用:TOYOTA 車中泊避難BOOK

トヨタ自動車が発行している「車中泊避難ヘルプBOOK」に掲載されている情報でも、災害時に避難した場所(最も長い時間滞在した場所)は自動車の中という回答が最も多くなっています。

緊急時の避難等に備えて、日常から車中泊の経験や備えを行っておくことは、防災の観点からもメリットがあるといえます。

>>TOYOTA 車中泊避難BOOK

デメリットと注意点

どんなものにもメリットがあればデメリットもあります、車中泊についても当然デメリットもあります。

デメリットと注意点を合わせてご紹介します。

(1)就寝スペースが限られる

キャンピングカーのように専用の就寝スペースが設けられていない乗用車の場合は、就寝のためのスペースが限られてしまうため、ホテルや旅館などの宿泊施設での宿泊と比べて、窮屈に感じてしまうこともあります。

快適な就寝のためには、就寝のためのマットを導入するなどの工夫が必要になります。

(2)トイレやお風呂などの宿泊に関する設備がない

生活していくうえで欠かせないトイレやお風呂の確保が必要です。

特にトイレについては、夜間などでも必要になるケースがあるため、トイレにアクセスしやすい場所を確保することが重要です。

また、夜間に女性やお子さんが一人でトイレに行く必要がある際に安全面の確保ができるかどうかについてもしっかり確認しておきましょう。

(3)温度管理が難しい

車中泊を行う夜間においても、夏は車内の温度は非常に高温になってしまいますし、冬季は非常に低温になってしまうため、温度管理が難しい点も車中泊のデメリットとなります。

車のエアコンを利用するために長時間アイドリングを行うことは、騒音の面からも、安全面からもおすすめできません。

静かな場所でアイドリングを続けることは、周囲への迷惑になってしまいトラブルの引き金になってしまうこと考えられますし、万が一、雪や樹木などでマフラーがふさがれてしまった場合に、排気ガスが車内に逆流してしまい、窒息の恐れもあります。

そのため、アイドリングを行わずに、温度管理を行う方法が必要となります。

ハイラックスでの車中泊をより快適に過ごすには

車中泊ブームによってさまざまな車中泊グッツが発売されています。

その中でも特におすすめなアイテムをいくつかご紹介します。

車中泊マット

引用:ONLY STYLE

車中泊で布団・毛布や寝袋などを利用されている方もいらっしゃいますが、布団や寝袋は暖をとることはできますが、床面の硬さを解消するものではないため、布団や寝袋を利用する場合でも何等かのマットなどを下に敷いて車中泊をすることをおすすめします。

キャンプ用品などでも販売されている「インフレーターマット」は利用しない時にはコンパクトに収納することができるため、車中泊にはおすすめのアイテムです。

インフレーターマット

車中泊専用マット

車中泊でより快適な睡眠を求める方には、車中泊専用に開発された専用の車中泊マットも発売されていますので、そちらもおすすめです。いずれも購入の場合には必要なサイズをしっかり確認してしてください。

インフレーターマットはAmazonで5,000-15,000円前後で販売されています。

車中泊専用マットは、18,000~25,000円前後で販売されています。

車中泊専用マットは、少し割高ですが、マットの厚さが10㎝あるため、シートの凹凸をうまく吸収して快適な睡眠を行うことが可能です、予算に余裕のある方は検討してみてください。

車種専用ブラインドシェード

引用:ONLY STYLE

車中泊の際に外部の視線を完全に遮断するためには、ブラインドシェードが最適です。

汎用的なブラインドシェードも販売されていますが、少しの隙間からでの車内を外から除かれてしまうリスクはあります。

その点、車種専用に設計されたブラインドシェードであれば、完全に視界をシャットアウトすることができるため、車中泊中に外からの視線を完全にシャットアウトすることができます。

また、遮熱効果もあるため、車内の温度を一定に保つ作用も期待できます。

快適な車中泊と安全の確保のためにはおすすめのアイテムです。

ハイラックス用サンシェード

ハイラックス用カーテン サンシェード

車種ごとに専用設計されているため、窓にぴったりと装着することが可能です。

遮熱効果の高い、アルミ素材で作られた物や、デザイン性の高いブラック布地で作られたハイラックス専用のサンシェードも販売されています。

他の車種用の製品は、ぴったりと隙間なく装着できる車種ごとの専用商品が販売されているのですが、ハイラックス用製品については、全面を覆う製品は少ないため、完全に隙間なく窓を覆いたい場合は汎用品と組み合わせて利用する必要がありそうです。

ポータブル電源

少し価格が高いアイテムですが、ポータブル電源も車中泊ユーザーには人気の商品です。

ポータブル電源があれば、スマートフォンの充電などはもちろん、暑いときには小型のファンを回したり、寒い時期には電気毛布を利用したりすることも可能です。

車内での利用にかぎらないため、キャンプでの利用の他、停電や災害の際などにも活躍するアイテムです。

私はポータブル電源を活用して、車中泊の際にお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、カップラーメンを食べたりしています。

おすすめのポータブル電源
Anker 535(最大500W)

Anker 535で利用できる電気ポット
象印 CH-CE10-WG

お湯を沸かすためにはある程度パワーのあるポータブル電源が必要となりますが、上記の組み合わせであれば十分にお湯を沸かすことができるので、個人的には非常のおすすめのセットになります。

ポータブル電源とポットの組み合わせによっては、消費電力の関係で動作しないことがありますので、ポータブル電源の利用可能電気容量と、ポットの消費電力をよくご確認ください。

Anker535は、シガーライターからの充電も可能なため、走行時にはポータブル電源に充電を行い、車中泊のタイミングで利用するという形で活用しています。

また、ライトも装備されているので、車中泊にもってこいのポータブル電源だと思います。

象印 CH-CE10-WGは消費電力が少ないため、お湯を沸かすのに少し時間がかかりますが、ポータブル電源でも問題なく動作し、重量も軽いため、車中泊利用にはもってこいの電気ポットです。

車中泊についてのまとめ

トヨタのハイラックスは非常に高い走行性能でアウトドア向きの車種ですが、車内スペースの関係で車中泊利用の場合には、車載エアーベッドを導入するなどの工夫が必要そうです。

ただ、快適な空間を自分好みで作り出す楽しみ方あるので、自分好みの車中泊空間づくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

さらに、今回ご紹介した車中泊アイテムと組み合わせることで、より快適な車中泊体験も可能です。

しかし、車中泊を行う際には、場所の選定や車内の温度・湿度管理、プライバシーの確保など、いくつかの点に注意を払う必要があります。これらの要素を適切に行うことで、安全で快適な車中泊を実現できます。

この記事では、ハイラックスでの車中泊に必要な基本的な知識から具体的なアドバイスまでを解説しました。

これらの情報を活用して、ハイラックスでの車中泊をより楽しく、安全に行っていただければと思います。

関連記事はこちら

  • URLをコピーしました!
目次