トヨタ シエンタとホンダ フリードは、どちらもちょうど良いサイズで運転がしやすい5ナンバーサイズのコンパクトミニバンです。
今回は、2022年にモデルチェンジしたシエンタと人気コンパクトミニバンのフリードを比較して、それぞれの特徴を徹底的に解説します。
コンパクトミニバンの購入を検討していて、シエンタとフリードのどちらにしようか悩んでいるときの参考にしてみてください。
今回の比較対象車種の型式は
3代目シエンタ(MXP1#G型)/ 2代目フリード(GB5/6/7/8型)
を対象としています。
2代目シエンタ((XP17#G型)と2代目フリード(GB5/6/7/8型)についてはこちらの記事を参考にしてください

【エクステリア比較】四角いスタイルのシエンタ VS 流線型のフリード

シエンタのエクステリアは、デザインコンセプト「シカクマル」のとおり、随所に角が丸められた四角をモチーフにした造形が取り入れられています。
ボディサイズは、全長4,620mm×全幅1,695mm×全高1,695mmです。幅と高さが同じ数値になっていることからも後ろ姿も四角いスタイリングになっているといえるでしょう。
一方、フリードのエクステリアは、ボンネットからフロントガラスまで一筆書で描けるような流線形のスタイルです。また、横長のバンパーやヘッドライトによってワイドな印象となっています。
ボディサイズは、全長4,265~4,295mm×全幅1,695mm×全高1,710〜1,735mmです。
エクステリアは、シエンタよりフリードの方が高さがあるため、ミニバンらしいゆとりある空間を予感させるスタイリングになっています。
【インテリア比較】視線移動が少ないレイアウトのシエンタ VS 視界が広いフリード

シエンタのインテリアは、ダッシュボードの上に置かれるようなモニターの配置により、ドライバーの視線移動を最小限に抑えるレイアウトとなっています。
また、フラットなダッシュボードや窓枠によって視界が良いことも特徴です。メーターの位置は、ハンドルから覗くオーソドックスなレイアウトを採用しています。
フリードのインテリアは、ダッシュボードをなるべくフラットにして、視界を遮らないレイアウトです。ナビ画面は、ダッシュボードを越えない高さに配置され、メーターはフロントガラスの付け根付近に設置されています。
そのため、前方の視界が開けていることが特徴です。また、メーターが視線の先にあるため、速度をはじめとした車両のインフォメーションが見やすくなっています。
インテリアは、視界の良さや運転のしやすさに直結する重要なエッセンスです。そのため、購入するときは実際に運転席に座って前方見やすさ、左右や後方の視界を確認することをおすすめします。
また、視野の広さや見やすさを確認するだけでなく、座席の前後スライドや背もたれの調整角、座面の高さ調整ができるかどうかもチェックすることがポイントです。実際に運転席に座ったときは、適切な運転姿勢がとれるかシートを動かして確かめましょう。
【ユーティリティ&ラゲッジ比較】乗り降りしやすいシエンタ VS 荷物を載せやすいフリード

ユーティリティやラゲッジスペースは、車の使いやすさに影響する重要なポイントです。
シエンタとフリードは、どちらもリアにスライドドアを採用しているため、狭い場所や駐車場での乗り降りがしやすく、隣の車や壁などにドアをぶつけてしまう心配はありません。
そのため、一見すると同じような使い勝手に思ってしまいますが、よく見ると乗り降りのしやすさや荷物の積み降ろしのしやすさに違いがあります。
ドア開口部の大きさ比較
スライドドアの開口部やバックドアの開口部の大きさは、シエンタとフリードで違いがあります。各ドアの寸法は次のとおりです。
【シエンタ】
スライドドア開口部:高さ1,200mm×幅670mm
バックドア開口部:高さ1,070mm
【フリード】
スライドドア開口部:高さ1,165mm×幅665mm
バックドア開口部:高さ1,110mm
リアのスライドドアは、シエンタの方が開口部が大きいため、乗り降りがしやすいといえるでしょう。バックドアの開口部は、車の全高が高いフリードの方が大きくなっています。
そのため、乗り降りのしやすさを重視するのであればシエンタ、高さのある荷物を載せるのであればフリードの方が良いといえるでしょう。
異なる3列目のシートアレンジ
シートアレンジは、3列目シートの格納方法に違いがあります。
シエンタは、3列目シートを2列目の下に格納する機構です。一方、フリードは、3列目シートを左右へ跳ね上げるタイプとなっています。
そのため、3列目シートを格納したときのラゲッジスペースの広さを重視するのであれば、2列目の座席の下に3列目シートを格納できるシエンタの方が良いといえるでしょう。
一方、3列目シートを一時的に格納して大きな荷物を載せるのであれば、フリードでも良いと言えます。
シートアレンジをしたときのラゲッジスペースの広さを重視して車を選ぶのであれば、どのくらいの大きさの荷物を載せる予定があるのか考えて決めると良いでしょう。
1列目シートと2列目シートのアレンジ方法は、シエンタとフリードでほぼ同じとなっています。
2列目シートは、どちらも折り畳んで1列目側に立てて寄せられる機構です。そのため、2人乗車をする場面であれば、広大なラゲッジスペースを作り出すことができます。
また、1列目のヘッドレストを取り外して、背もたれをいっぱいに倒すと2列目とつながるため、くつろぎ空間を作り出すことが可能です。さらに、フリードには、2列目シートと3列目シートをつなげて休憩スペースを作ることもできます。
このようなシートアレンジによって作れる休憩スペースは、長距離移動の途中で休憩するときに便利な機能といえるでしょう。
このように、人の乗り降りや荷物の積み降ろしに影響する開口部の大きさやシートアレンジは、シエンタとフリードで異なる部分があります。
そのため、人の乗り降りのしやすさや3列目シート格納時の荷物の積載量を重視するのであればシエンタがおすすめです。
一方、高さがあるものを載せるのであれば、全高があるフリードがおすすめといえるでしょう。
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【パワートレイン&燃費比較】両車1.5Lガソリンとハイブリッドを用意

搭載されるエンジンは、シエンタとフリードのどちらも、1.5Lガソリンエンジンと1.5Lハイブリッドの2タイプを用意しています。そのため、維持費のひとつである自動車税はどちらも同じ額です。
燃費は、ガソリン車・ハイブリッド車ともにシエンタの方がフリードより優れています。各車の燃費は次のとおりです。
【シエンタ】
1.5Lガソリン車:18.3~18.4km/L(WLTCモード)
1.5Lハイブリッド車:25.3~28.8km/L(WLTCモード)
【フリード】
1.5Lガソリン車:15.6~17.0km/L(WLTCモード)
1.5Lハイブリッド車:19.8~20.9km/L(WLTCモード)
あくまでもカタログ燃費であるものの、シエンタの方が燃費性能が良いと言えます。

【価格比較】100万円台~のシエンタ VS 200万円台~のフリード

同じカテゴリーに分類されるシエンタとフリードの価格は、車両本体価格のスタートラインが異なります。それぞれの価格などは次のとおりです。
【シエンタ】
車両本体価格:195万円~310万8,000円
(グレードや乗車定員など)
グレード:X/G/Z
乗車定員:5人/7人
エンジン:1.5Lガソリン/1.5Lハイブリッド
駆動方式:前輪駆動(ガソリン/ハイブリッド)/4WD(ハイブリッド)
【フリード】
車両本体価格:227万5,900円~327万8,000円
(グレードや乗車定員など)
グレード:G/G BLACK STYLE/CROSSTAR/Modulo X(フリードのみ)、HYBRID G/HYBRID G BLACK STYLE/HYBRID CROSSTAR/HYBRID Modulo X(フリードのみ)
乗車定員:6人/7人
エンジン:1.5Lガソリン/1.5Lハイブリッド
駆動方式:前輪駆動(ガソリン/ハイブリッド/Modulo X)、四輪駆動(ガソリン/ハイブリッド)
上記の価格は車両本体価格です。そのため、購入時はこの本体価格に諸費用やオプションなどの金額が加算されます。諸費用やオプションなどを含めると、250万円前後〜が実際の購入価格になるといえるでしょう。

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まとめ

シエンタとフリードを比べてみると、5ナンバーサイズという限られた大きさの中で、それぞれが創意工夫をしながら使いやすい車を追求していることがわかります。
そのため、乗り降りのしやすさやラゲッジスペースを圧迫しないシートアレンジを求めるのであればシエンタが良いといえるでしょう。一方、高さがある荷物を載せることが多く、前方の視界を重視するのであればフリードの方が良いといえます。
実際に車を購入するときは、車の使い方、乗車人数、積載する荷物の量や大きさなどを考え、実際に車を見てから購入を決めると良いでしょう。
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【パッと見比較】シエンタ(MXP1#G型)VS フリード(GB5/6/7/8型)
3代目シエンタ(MXP1#G型) | 2代目フリード(GB5/6/7/8型) | |
全長 | 4,260mm | 4,265mm~4,295mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,695mm | 1,710mm~1,735mm |
ホイールベース | 2,750mm | 2,740mm |
最小回転半径 | 5.0m | 5.2m |
室内長 | 2,545mm(3列シート)/2,030mm(2列シート) | 3,045mm(3列シート)/2,310mm(2列シート) |
室内幅 | 1,530mm | 1,455mm |
室内高 | 1,300mm | 1,275mm~1,285mm |
車両重量 | 1,270~1,370kg | 1,380~1,520kg |
スライドドア | 両側 | 両側 |
スライドドア開口幅 | 670mm | 665mm |
スライドドア開口高 | 1,200mm | 1,165mm |
スライドドアワンタッチ開閉・ロック | ワンタッチ◯ | ✕ |
スライドドアイージークローザー | ◯ | ◯ |
3列目シート格納方法 | ダイブイン格納 | 跳ね上げ |
サイドステップの高さ | 330mm | 390mm |
荷室長 | 345mm | 250mm |
先進安全機能 | ◯ | ◯ |
衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ) | ◯ | ◯ |
車線逸脱警報・抑制機能 | アラート+アシスト | 警報+抑制 |
誤発進抑制機能 | ◯(一部グレードはメーカーオプション) | ◯ |
横滑り防止機能 | ◯ | ◯ |
先行車発進お知らせ機能 | ◯ | ◯ |
オートハイビーム | ◯ | ✕ |
クルーズコントロール | ◯ | ◯ |
サイドエアバッグ | ◯ | タイプ別設定 |
燃費(WLTCモード) | ガソリン車18.3km/L~18.4km/Lハイブリッド車25.3km/L~28.8km/L | ガソリン車15.6km/L~17.0km/Lハイブリッド車19.8km/L~20.9km/L |
車両本体価格 | 195万円〜310万8,000円 | 227万5,900円~327万8,000円 |
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シエンタMXP1#G型ユーザーの声とユーザー写真
●車種名(型式) | シエンタ 5BA-MXPC10G |
●グレード | Z |
●年式 | 令和4年12月(2022年12月) |
●この車にして良かった点 | 当初ヘッドライトの特徴的なデザインに躊躇しましたが、一掃される満足度でした。 車の乗り回しは街中が多いのですが、ミニバンにしては小回りが利きます。 また、荷物の収納力に満足しています。 当初はSUVで検討(ヴェゼルやハリアー等〉でしたが、ベビーカーを積んで荷物を積んでと考えると荷室スペースの確保は最重要でした。 現状では満足しています。 |
●この車の残念な点 | 電動パーキングがない、標準オプションでデジタルバックモニターがない。 真ん中のドリンクホルダーがもう少し深く作れなかったのかと不満。 ガソリン車ですが、燃費11kmともう少し期待していました。 ということで、大きな決定的な不満はありません。 |






こちらの記事では、もっと沢山のシエンタMXP1#G型をご紹介しています。

フリード(GB3)ユーザーの声とユーザー写真
●車種名(型式) | フリード(GB3) |
●グレード | Gプレミアムエディション |
●年式 | 2015年10月 |
●この車にして良かった点 | 普段は通勤時に1人で乗っており、週末のみしか家族で4乗ることが無いため、ミニバンよりも少しサイズが小さい、フリード、シエンタなどのコンパクトミニバンを検討していました。 運転しやすいですし、外出先で駐車スペースを探すのにも苦労はありません。 3列目シートは普段は使わないので荷物置きスペースになっていますが、子どもの送迎などで子どもの友達を一時的に乗せる際などには非常に便利です。 |
●この車の残念な点 | 燃費が12-14km程度で思ったよりも良くない点と、3列目シートを跳ね上げてしまうと、後部の視界が遮られてしまう点が少し残念な点です。 あとは、細かいことですが純正ナビに日よけ部分が無く、日中は太陽光が反射して見えにくいことが多かったため、amazonで日よけ純正ナビ用の日よけカバーを購入して設置しました。 何もないよりは、反射が抑えられ見やすくなりました。 |






こちらの記事では、もっと沢山のフリードGB3のユーザー写真をご紹介しています。

フリード(GB7)ユーザーの声とユーザー写真
●車種名(型式) | ホンダ フリード(フリード6AA-GB7) |
●グレード | G・Honda SENSING |
●年式 | 2023年2月 |
●この車にして良かった点 | 以前は家族以外に乗せることが出来なかったのですが、6人乗りのためお友達家族と遊びに出かけるときに車を出して1台で出かけられるようになりました。 あえて7人乗りではなく6人乗りにし、2列目をベンチシートにしなかったおかげで車内で移動することができます。 そのおかげで雨の日に外に移動せず車内移動で、おむつ替えができるのも嬉しいメリットです。 |
●この車の残念な点 | 車内の空間に特に残念だと思う点はない。 燃費についてが残念と思う。 1リッターあたり10Km程度となる。 数十年前の車と比較するとこの大きさで10Kmの走行はかなり燃費がいいと思われるが、最近のハイブリット車などと比べると、半分以下の走行距離であり、もう少し走ってくれれば経済的によいと思う。 買い替えることで解決することなので、特に不満ということではない |


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こちらの記事では、もっと沢山のフリードGB7のユーザー写真をご紹介しています。

フリード+(GB5)ユーザーの声とユーザー写真
●車種名(型式) | ホンダ フリード+(フリード 6BA-GB5) |
●グレード | G |
●年式 | 令和2年4月(2020年4月) |
●この車にして良かった点 | 街乗りは快適、家族旅行にもゆったりスペースで最高です。 充実した安全装置が装備され、安心して走れます。 インパネも見やすくて気に入っています。 5人乗りなので後ろのスペースはかなり広々。 荷物もかなり入りますし、犬を乗せて一緒に旅行していますよ。 |
●この車の残念な点 | ガソリン車のわりにエンジンは完全にパワー不足ですね、雪が多い時も多少不安定さがあります。 多少のガラガラという音もやや気になります。 また、スピードが出ている時の緊急回避時は全く曲がらないのが気になります。 |






こちらの記事では、もっと沢山のフリード+GB5のユーザー写真をご紹介しています。
愛車をお得に乗り換える方法

車の乗り換えや売却を検討する際、注目されているのが「MOTA車買取」です。
車一括査定サービスは便利な一方で、多くの業者から直接電話がかかってきたり、営業対応が煩わしいといったデメリットも少なくありません。
しかし、MOTAでは高額査定を提示した上位3社のみが連絡を行うため、従来の車買取サービスと比べて業者とのやり取りが大幅に簡略化されています。
さらに、MOTAが実施したアンケート調査によると、下取り価格よりも平均で30.3万円も高く売却できたというデータが報告されています。(調査対象:2023年6月~2024年5月、回答数3,645件)
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