車を買うときに悩むポイントのひとつがボディカラーです。車のボディカラーには、無難なホワイト系やブラック系、キズや汚れが目立ちにくいシルバー系やグレー系、原色やパステルカラー、ビビッドなカラー、ツートーンカラー、マットカラーなど、数多くの種類があります。
そのため、思っている以上にボディカラー選びに時間がかかってしまうことも珍しくありません。そこで今回は、車のボディカラーを選ぶときのポイントをお伝えします。車選びと同時に悩むボディカラーを選ぶときのヒントにしてみてください。
車の色選びのポイント
一般的に車のボディカラーは、少なくても10色前後、多い場合には数十種類にもなるため非常に悩むポイントです。
ここからは、車のボディカラーを以下のの3つに分けて解説します。車のボディカラーを選択するときの参考にしてみてください。
・キズや汚れの目立ちにくさ
・お手入れ(洗車)の頻度
・高価買取されやすいか
キズや汚れの目立ちにくさ「シルバー系」や「グレー系」
キズや汚れが目立ちにくいボディカラーは、「シルバー系」や「グレー系」です。
車に付着するキズや汚れは、走行による水跳ねや泥跳ね、風で飛ばされてきたホコリ・塵や黄砂、自然界にある植物の液や鳥のフンなど、さまざまな理由によって付着します。
また、汚れた状態の車に雨が降ると汚れの一部が固着してしまい、さらに汚れを落としづらくなることがあります。汚れにくい車を選びたいのであれば、シルバー系やグレー系を選んでおくとよいでしょう。
ピカピカの車に乗りたい方「ブラック系」や「ホワイト系」
車が好きな方やキレイ好きの方は、頻繁に洗車や車内清掃などのお手入れをするケースが多いです。月に1回以上洗車や車内清掃などの手入れをしてキレイな状態を維持できるのであれば、「ブラック系」や「ホワイト系」のボディカラーも選択肢に入ります。
また、手入れの頻度が多い方は、どの色を選んでもキレイな状態を維持できるのですが、「ブラック系」や「ホワイト系」が手入れに応じてピカピカの状態を維持しやすいためオススメです。
高価買取されやすいか「ホワイト」と「ブラック」
いつの日か車を乗り換える日が来ることを見込んでボディカラーを選ぶときは、売却時に高価買取されやすい色を選んでおくのも一つの方法ですね。
車種にもよりますが、高価買取されやすいボディカラーは、「ホワイト」と「ブラック」です。この2色は、査定時にプラス評価されるカラーであるため、売却時のことまで考えるのであれば、ホワイトまたはブラックを選んでおくことをおすすめします。
「ホワイト」と「ブラック」は誰でも乗りやすいため、多くの人から選ばれるため、プラス査定がされています。車種や年式などによって異なりますが、良い場合は10万円程度プラスされることもあるようです。
また、一般的にプラス評価されにくい、赤や青などの原色やパステルカラーであっても高価買取されるケースがあります。それは、限定カラーやメーカー・ブランドを象徴するボディカラーの場合です。例えば、CMに使われている色などです。
例えばスバルであればブルー系、最近のマツダ車であればレッド系統などですね。
査定時にボディカラーのことまで考慮してもらいたい場合は、ホワイトやブラック以外のボディカラーにしたいという場合には、限定色やブランドカラーを選んでおくとよいでしょう。ただし、限定色はかなり派手な場合もあるのでしっかり考えて選ぶようにしましょう。
主要ボディカラーの比較表
主要ボディカラーのメリットやデメリットを一覧表にしました。車のボディカラー選びの参考にしてみてください。
ボディカラー | メリット | デメリット |
---|---|---|
ホワイト | ・高価買取されやすい ・エレガントに見える | ・キズや汚れが目立つ ・水垢が目立ちやすい |
ブラック | ・高価買取されやすい ・高級感がある | ・キズや汚れが目立つ ・洗車キズが目立つ ・駐車場に屋根(日よけ)が無い場合、 塗装焼けしてしまうことがある。 |
シルバー/グレー | ・汚れが目立ちにくい ・洗車キズが目立ちにくい | ・個性を主張しにくい ・お手入れしなくなる ・駐車場に屋根(日よけ)が無い場合、 塗装焼けしてしまうことがある。 |
原色(赤/青/黄など) | ・個性を主張しやすい ・ブランドカラーが多い | ・キズや汚れが目立つ ・色の劣化がしやすい ・駐車場に屋根(日よけ)が無い場合、 塗装焼けしてしまうことがある。 |
パステルカラー(水色やピンクなど) | ・個性を主張しやすい ・親しみやすいカラー | ・汚れが目立つことがある ・手入れが大変な場合がある |
一概には言えませんが、最近問題になっているあおり運転ですが、ピンクやベージュなど、女性が好みやすいパステルカラーだと、後続車にあおられやすくなる確率が高いようです。特に軽自動車でパステルカラーの車は少し注意をした方が良いかもしれません。
あおり運転を抑止するためやトラブルの事を考えて、ドライブレコーダーなどを導入することも検討してみましょう。
どの色にしようか悩んだとき
車のボディカラーは、個性を主張できたり、キズが汚れが目立ちにくかったりなど、さまざまな特徴があります。最終的にはどれかひとつに決めなければならない車のボディカラーをどの色にするか悩んだときは、自分が好きな色にするのが一番です。
無難なカラーや高く売れるカラーを選んで後悔するのであれば、自分が好きな色を選んだ方が、カーライフを充実させることができます。
好きな色がなく、ボディカラー選びに悩んだときは、カラーから連想されるイメージで車の色を選ぶという方法があります。例えば、高級感を主張したいときはブラック、上質感やエレガントさを際立たせたいのであればホワイト、親しみやすいスタイリングに合った優しいカラーにしたいのであればパステルカラーというように、車にどのような個性を持たせたいのかによって選ぶカラーは変わります。
さらに、フェラーリといえば「レッド」、スバルのスポーツモデル(WRX)であれば「ブルー」というように、ブランドを象徴するカラーがある場合には、ブランドのカラーを選ぶという方法もよいといえるでしょう。
好きな色が選べなかったり、その車種に合うカラーかどうかわからないときは、車種のカタログやホームページの表紙や最初の方に載っているカラーを選ぶという方法もあります。カタログカラーやホームページのトップに載っているカラーは、その車種に合うカラーをメーカーが選定していることがほとんどです。
そのため、何色でも良いとき、ボディカラー選びに悩みすぎてどれがよいのかわからなくなったときなどは、カタログやホームページを見てみるとよいでしょう。
車にキズや汚れが付着しにくくする方法はあるのか?
ここまで、それぞれのボディカラーの特徴やメリット・デメリットなどを解説してきました。では、選んだボディカラーを納車したときに近い状態のままに維持する方法、つまりキズや汚れが付きにくくする方法はあるのでしょうか。
納車したときに近い状態を維持するためには、定期的な手入れ(洗車)が必要です。また、洗車によるキズを防ぐために、車のボディにコーティングを施しておくのもよい方法といえるでしょう。
車を購入するときにボディコーティングを勧められることがあります。ボディコーティングを勧められたときは、コーティングの施工内容やプランなどを詳しく聞いて、予算に合ったコーティングを施しておくとよいでしょう。このボディコーティングをしておくと、キズや汚れが付着しにくくなるだけでなく、洗車するときに汚れが落ちやすくなります。
ただし、コーティングされた車を洗車する際には、コーティング車用のシャンプーやワックスを利用するようにしてください、その点を注意しないと、せっかく高いお金を支払って行ったコーティングがダメになってしまう事もあります。
業者に依頼すると数万円かかってしまいますが、自分でコーティングする方法もあります、最近では専用機材等は不要で、スプレーするだけでコーティングができる商品も販売されています。車のボディだけでなく、ガラスや樹脂パーツにまで使える市販コーティング剤も増えています。
ボディ、樹脂パーツ、ガラスなど、車のあらゆる部分にコーティングを施したいのであれば、さまざまな部分に使えるコーティング剤を探してみるとよいでしょう。
車のワックスもボディ塗装の保護に有効です。ただし、ワックスは耐久性が低いため雨で流れ落ちてしまったり、ボディ以外の部分に使えないというケースが多いため、メンテナンスの頻度の多い方はワックスも良いですが、メンテナンス頻度の低い方はコーティング剤を検討してみるのもよいでしょう。
まとめ
車のボディカラーは、車を買うときの悩みの種でもあります。ボディカラー選びに悩んだときは、キズや汚れの目立ちにくさ、手入れの頻度、買取時の評価など、最も気にするポイントでカラーを選んでみるという方法があります。
また、好みの色がないとき、その車種に合うカラーかわからなくなったとき、どのような色でもよいときなどは、無難なボディカラーであるブラック/ホワイト/シルバー/グレーや、ブランドカラーまたはカタログカラーを選ぶとよいでしょう。このように、ボディカラー選びには、さまざまな考え方があります。
ただ、確実なのは「自分が気に入ったボディカラーを選ぶこと」が最もベストな選択ということです。好みのボディカラーを選んで、楽しいカーライフを送りましょう。